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ブランディングはインタラクティブ動画が効果的

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
ブランディングはインタラクティブ動画が効果的

インタラクティブ動画ってご存知ですか?

 

今大注目のインタラクティブ動画!

5G時代には動画は生活のなかに溶け込むようになり、あらゆる業種業態がサービスの一部に動画を取り入れていくと想定されます。

私のいる沖縄でも、インタラクティブ動画を全国に先駆けて、配信している事例が出てきております。

うるま市では観光プロモーションでドライブコースを疑似体験させたり、沖縄市では沖縄こどもの国(動物園)がゾーン別での過ごし方や動物のダイナミックさをインタラクティブ動画で紹介しています。

2020年の東京オリンピックに向けて、ますます外国人観光客が増えていくなか、言葉のいらない動画、行動させることができるインタラクティブ動画はマーケティング業界で注目されています。

特に観光マーケティングで活用が期待されています。

旅マエ、旅ナカ、旅アトとインタラクティブ動画を活用することで一貫したマーケティングを行うことが可能です。

 

インタラクティブ動画とは?

 

インタラクティブ動画とは、ユーザーが動画内をクリック、タップすることで、動画内を遷移したり、情報を表示したり、通販サイトへ飛ばすことができる双方向性のある動画のことです。

インタラクティブ=双方向です。

 

なぜインタラクティブ動画がブランディングに効果的なのか?

動画は、文字や画像よりも、情報を多く、視聴する人に届けることができます。

ブランディングは、人の記憶にいかに残すことができるかが重要です。

記憶に残すには「リアルな体験」が最も効果的です。

しかしながら、リアルな体験には物理的なハードルがあります。

例えば、海外に住んでいる方や県外に住んでいる方に、私の地元、うるま市の魅力を体験していただこうと思っても、すぐには行くことができません。旅行チケットを買って、ホテルを予約して、レンタカーを手配しないといけません。

そこで、インタラクティブ動画を使い、撮影手法をPOV(Point of View Shot)主観映像で撮影し、スマホで動画を流し、行きたい先をタップできるようにすれば、自分の意志で選択し、行動することで、疑似体験をすることが可能です。

従来の動画は、視覚、聴覚の2つしか刺激することができませんでしたが、インタラクティブ動画は「触覚」を刺激することが可能です。

また、自分の意志で選択し、行動することで、受動的ではなく能動的になり、記憶に残ります。

 

インタラクティブ動画は観光インバウンド集客に効果的

沖縄も外国人観光客が増え、インバウンド集客をもっと狙いたいという企業や自治体が多く、提案する機会が増えてきました。

観光マーケテイングでよく使われる考え方として、「旅マエ」「旅アト」「旅ナカ」があります。

旅マエ集客を狙うには、多言語対応のWEBサイト、インスタグラム広告やフェイスブック広告、YoutubeのTrueView動画広告などの手法をよく使います。

WEBサイトでは、多言語対応は必須ですが、動画の場合は、いちいち文字で説明しなくても、伝えたいことをストートに伝えることが可能です。

そこに音楽を加えると、世界観も訴求できます。文字や画像では心を動かすことは結構なハードルがありますが、音楽は国籍関係なく人の心を動かすことができます。

そこで、一方向の動画ではなく、双方向のインタラクティブ動画を主観映像で流せば、疑似体験ができます。

また、旅ナカ、旅アトにもインタラクティブ動画は効果を発揮します。

インタラクティブ動画プラットフォームのMILの機能では、動画内の映像にタグ付けをすることで、興味もった商品をタップするとそのまま通販サイトに飛ばすことが可能です。それだけでなく、クーポンも発行することが可能です。

旅マエで動機付けを行い、旅ナカでクーポンで来店し、旅アトで通販で商品を購入させるということが実現できるのです。

 

インタラクティブ動画の作り方

1.インタラクティブプラットフォームを選ぶ

インタラクティブ動画は動画をインタラクティブ化を行ううえで、インタラクティブのプラットフォームを利用する必要があります。

YoutubeではPCのみ表示されるアノテーション機能(2019年1月終了予定らしい)やモバイルにも対応しているカード機能、終了画面などがありますが、Youtubeの機能だけでは、高度なインタラクティブ化を行うことは難しいです。

インタラクティブプラットフォームは海外が多くて、情報が少ないため、ビジネスとして使用するにはハードルが高いです。日本国内ではSaaS型のインタラクティブプラットフォームMILがおすすめです。

管理画面も日本語で、MILも日本企業ですので、日本人向けにUXがしっかりしています。

 

2.インタラクティブ前提の視聴体験を設計する

従来の動画とインタラクティブ動画の一番の違いは、視聴体験を最大化することが可能ということです。

テレビは一方向ですし、Youtube動画も一方向です。

視聴者は「受動的」です。

しかし、インタラクティブ動画は自ら動画内でアクションを起こすことが可能です。

つまり「能動的」です。

自分の行動次第で動画の展開が変わったりします。

そこで重要なのが動画内で「どんな体験をさせたいか?」を明確に設計したうえで、動画を制作する必要があります。

インタラクティブの機能を熟知し、ユーザーの行動設計を行ったうえで、動画のシナリオを作成します。

 

3.インタラクティブ動画のペルソナを明確に定義する

視聴体験を最大化するには「誰の為の動画なのか?」を明確にする必要があります。

動画はスマホで観る時代です。

スマホ時代では、視聴者は興味のない情報はすぐにスキップします。

その取捨選択は1秒もかかりません。

「この動画は面白そう!」

って思ってもらうには、視聴者のインサイトもまで考えたペルソナ設計が重要です。

 

4.動画を制作する

インタラクティブ動画は尺の短い動画を多く用意する必要があります。

30秒~60秒くらいの動画を最低10本はあった方がベストです。

ここで重要なのが、動画を編集する際に、ユーザーにアクションを促すためのUX設計が重要になります。

ストーリーを分岐させるには、ユーザーが選ばなくてはいけません。

「次はどっちに行く?」とか「AとBどっちを選ぶ?」とかを動画内でテロップやボタンを配置します。

動画内で使用するアイコンやテロップ、ボタンなどの素材は、スマホでユーザータップしやすくするために

指の大きさを考え、操作ミスを減らすために、大きめに配置する必要があります。

パソコンで編集すると、動画編集者はスマホで観た場合のユーザーの行動まで考えていないケースがあります。

パソコンではなく、最初からスマホでインタラクティブ動画を視聴する前提で動画を制作しましょう。

 

5.インタラクティブ化を行う

・タグ設定

動画を用意したら、次は動画にタグ付けやストーリー分岐、終了画面などの設定を行っていきます。

インタラクティブ化のタグ付けとは動画内でユーザーがアクションする場合の動画の位置にタグを設置することです。

タグ付けは固定にするのか軌跡にするかを決めます。例えば、ファッションショーでモデルさんが歩いている動画に軌跡タグを設置し、服をタップすれば、通販サイトに飛ばすなど、動いているものに対してタグ付けをしたいときは軌跡タグを設定します。

タグ付けを行う際は、開始フレームと終了フレームを設定し、領域の設定を行っていきます。

この領域設定では、ユーザーの指の大きさを考え、領域は広く設定することをお勧めします。

 

・タグデザイン

続いて、動画内で表示させるタグのデザインを制作します。インタラクティブプラットフォームには、デフォルトで用意されたタグデザインがありますが、制作する動画にオリジナリティと世界観、ユーザビリティー向上のためにオリジナルでタグを制作することをお勧めします。

例えば、沖縄こどもの国では、動物園らしく肉球がタグとなっています。

 

・タグアクション

次に、ユーザーにどんなアクションをさせるかを設定します。

動画をタップしたら、ポップアップで画像や文字情報を表示させるのか、WEBサイトや通販サイトにリンクさせるのか、Youtubeに飛ばすのか、クーポンを発行するのか、電話をさせるのか、ストーリー分岐させるのかなどを設定します。

インタラクティブ動画の一番の強みは、アクションをさせることです。

動画で動機づけを行い「欲しい!」「行きたい!」「もっと見たい!」と思わせた後に、アクションをさせる。

このアクションを先に決めて、動画制作は行わないと、視聴体験を最大化させることはできません。

 

インタラクティブ動画制作で重要なポイント

インタラクティブ動画プラットフォームMILの沖縄県内代理店として、沖縄県内自治体のインタラクティブ動画制作、コンサルティングのお手伝いを何件かさせていただいておりますが、従来の動画制作とインタラクティブ動画制作は大きな違いがありますので紹介します。

 

1.インタラクティブ動画の目的、ゴールを明確にする

動画を視聴した人に対して、何をさせたいのか?

ブランド認知をさせたいのか?

集客をしたいのか?

販促したいのか?

など、動画のゴールを明確に設定します。

インタラクティブ動画はブランディング、マーケティング活動の手段の一つです。

目的とゴールを明確にしましょう。

 

2.撮影手法はPOV(主観映像)が効果的

インタラクティブ動画の魅力は、ストーリー分岐ができることです。ユーザー自ら動画を選択することで、ゲームのように楽しむことが可能です。この場合は、誰視点なのかが重要です。GoProなどを使い、主観映像の方がよりインタラクティブの機能を発揮しやすくなります。

 

3.どんな体験をさせたいのかシナリオを作成する

インタラクティブ動画は、伝えることではなく、体験させること。視聴体験を最大化させることが重要です。

この動画をタップしたら、次は何が起こるんだろう。このタグをタップしたら、どんな情報が出てくるんだろう。

と、ワクワク感を創り出さないと、完全視聴まではいきません。

企業や自治体の伝えたいことを発信するのではなく、ユーザーにどんな体験をさせたいのか、どういう記憶に残したいのかをしっかり考え、シナリオを作成したうえで撮影をしなければ、ストーリーのないぐちゃぐちゃな動画になってしまいます。

インタラクティブ動画のシナリオを考える人のことを、MX(Movie Experience)デザイナーと呼んでいます。

動画内でどんな視聴体験をさせるのかを、考える新しい分野の職種です

 

4.動画の展開は早くする

1カットあたり1秒~3秒くらい、早い展開の動画が効果的です。

とくに、動画はスマホで視聴する方が増えていますので、ダラダラとした動画より、スピーディーな展開の動画のほうが好まれます。

だんだんと短気になってきているんですね。

これは、SNSの動画広告でも同じで、フェイスブックやインスタグラムの動画広告の尺は15秒ですので、15秒内でいかにして、心をつかむかが重要です。

 

インタラクティブ動画はマーケティングデータの宝庫

私はMILを使ってインタラクティブ化を行っていますが、視聴者の行動をデータで把握することが可能です。

視聴数だけでなく、どのタグをタップしているのか、どこからきているのか、リンク先に飛んでいるのは何人か、クーポン利用者数は何人かなど、インタラクティブ動画内での視聴者の行動を数値化することで効果測定が可能です。

たとえば、ある自治体の観光施設やアクティビティをタグ付けすることで、どの施設、アクティビティに興味があるのか、ないのかを事前にリサーチすることが可能です。

データを分析することで、ユーザーニーズを把握し、根拠をもとにした施策を展開していくことが可能です。

動画も差し替えできますので、反応のよい動画をバージョンアップさせていくことで、反響を出し続けていくことができます。

従来の動画は作って公開して、終わり。

でしたが、インタラクティブ動画は、WEBサイトのように、常に進化させ続けることが可能なのです。

 

インタラクティブ動画の応用

インタラクティブ動画は、スマホやタブレット、PCで視聴することが可能です。

それは、ネットの環境があればどこでも利用可能です。

観光プロモーションだけでなく、今後増えていくであろう、外国人労働者向けの教育コンテンツ、リアルなイベントと連動させたEコマース。例えば、ファッションショーや演劇、ライブ映像内で使用しているグッズなどを動画で購買動機を創り出し、そのままタップして通販サイトに誘導することが可能です。

 

インタラクティブ動画の今後

2020年に5Gが普及すれば、動画を使った広告やサービスはますます増えていくと想定されます。

自動運転も普及すれば、車の中で動画を見つつ、そのまま商品やサービスをシームレスに受ける時代になっていくのではないでしょうか。

なので、今の段階でインタラクティブ動画を使ったプロモーションやサービスの構築をしていくことで、競合他社より一歩先に抜きんでていけると思います。

インタラクティブ動画に興味ある方は、ご連絡ください。私はインタラクティブ動画プラットフォームMILの沖縄における代理店をしており、県内で一番実績がございます。

BrandBuddyz,LLC.

 

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