AI音声が普及する今、あなたの“本物の声”が差別化のカギに。営業や接客を変える声の出し方と実践方法を実体験を交えて解説します。
この記事は2025年5月5日にポッドキャストにて配信した音声をベースに作成しています。ポッドキャストも合わせてお聞きください。
最近、「声」の重要性について考えることが増えました。
それは、AIが人間の声を簡単に再現できるようになってきたからです。
僕自身、AIを活用してさまざまな音声生成を試していますが、どれも自然で人間に近い。
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それでもなお、人間の“本物の声”には、AIでは代替できない価値があると強く感じています。
特に、営業や接客、チームづくりを担う経営者や個人事業主にとって、声は最大の武器になります。
今回はその理由と、実際に僕のビジネス人生を変えた「腹から出す声」の話をお届けします。
AI音声は進化を続け、2025年現在では、1分〜3分程度の音声サンプルから精度の高いクローンが作れるようになりました。
滑らかなイントネーション、適切な間、明瞭な発音。まるで本人が話しているようです。
1:30あたりからRiversideのAI Voice機能で僕の声を複製して話しています。テキストを入力するだけで簡単に声が複製されました。
でも、人間が人間の声に惹かれる理由は、テクニカルな再現性だけではないんです。
それは、
という、“伝わる力”と“本物感”のある音だからです。
30代の頃、僕はWebコンサル会社でテレアポ営業をしていました。
1日に100〜150件電話をかけても、半年間アポイントは0件。
そのとき、尊敬する先輩に言われた言葉がありました。
「お前、声が軽いな。腹から出してないだろ」
この言葉がきっかけで、喉から出していた声を、腹から出すように変えたんです。
結果、あれだけ取れなかったアポが、突然取れるようになった。
人は声のエネルギーに反応しているんだと実感した瞬間でした。
その後、僕は「声の出し方」を意識するようになり、面談やプレゼンでも成果が目に見えて変わっていきました。
腹から出す声は、嘘をつけない。
なぜなら、体の芯から声を響かせているからです。
喉から出す声は、軽い・高い・浅い。たしかに操作しやすいけど、相手に“本気さ”が伝わらない。
でも腹から出す声は、その人の覚悟や想いがそのまま乗っているんです。
実際、経営者やリーダーには「腹の底から声を出している人」が多い。
スピーチでも、空気を一瞬で変えるような“迫力”があります。これはAIでは再現できません。
もうひとつ、印象的な経験があります。
僕は昔、飲食事業の立ち上げに関わっていて、立ち飲み屋やラーメン屋の立て直しをしていました。
休みの日に、繁盛店と不振店を比較調査するために、東京新橋の立ち飲み屋を回って気づいたことがあります。
「繁盛店には、いい声が響いている」
「いらっしゃいませ!」「ありがとうございます!」という腹から出る元気な声が、
店内の空気を活気で満たし、それがお客さんを自然と引き寄せているんです。
逆に、不振店は静かで声がない。店の空気が重い。
これが売上にも大きく影響していると確信しました。
声は、情報ではなく“エネルギー”。
そして、あなたの声は、唯一無二の資産です。
ここでは、あなたの声をビジネスに活かすための3ステップを紹介します。
まずは自分の声を知ること。録音して聞くと、客観視できるようになります。
普段の会話でも、お腹から声を出す練習をするだけで印象がガラッと変わります。
1on1、営業、プレゼン、どの場でも「空気を変えるための声」を出せるように意識すると、相手の反応がまったく変わってきます。
これからAI音声が当たり前になる時代。
YouTubeもSNSも、AIナレーションで溢れるようになるでしょう。
でも、その時代に残るのは、「この人の声で聴きたい」と思われる声です。
これらを持っているのは、人間の本物の声だけです。
声がブランドになり、声が人を動かす。これは決して大げさではありません。
営業で成果が出なかった僕が、声を変えたことで人生が変わった。
飲食店の立て直しで、“声のない店”に声を入れたら繁盛した。
声には、それだけの“場を変える力”があります。
あなたがもし、「伝わらない」と感じているなら、声を見直してみてください。
声は、AIには奪えない、あなたの最強の資産です。
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