あなたが今やっている仕事は、本当に人間がやるべきことでしょうか?AIでできることと人間にしかできないことの違いを考えたことはありますでしょうか?
この問いは、今や全世界に投げかけられています。AIの急速な進化により、私たちは「人間とは何か」という根本的な問いに直面しているのです。
この記事は2025年4月25日に ポッドキャストにて配信した音声を元に作成しています。 Podcast も合わせてお聞きください。
わずか数年前まで、高度な分析や資料作成には、大手コンサルティング会社に多額の予算をかけるか、特別なスキルを持つ人材を雇う必要がありました。しかし、今やChatGPTやGeminiなどのAIを使えば、たった5分で無料または月額3000円程度で、同等以上の成果を得ることができます。
情報へのアクセスは、Googleの登場(1999年頃)で世界中の知識を検索できるようになり、スマートフォンの普及でさらに簡単になりました。そして今、音声入力とAIの組み合わせにより、キーボードを打つよりも話す方が10倍速く作業できる時代になったのです。
現在のAIは「頭脳」だけですが、数年後にはその頭脳にロボットという「体」が搭載されるようになります。特に人材不足に悩む日本企業では、人を採用するよりもロボットを導入する方が効率的になるでしょう。
ロボットは24時間365日、労働基準法の制約なく働くことができます。バッテリーが持つ限り稼働でき、普及すれば単価も下がっていくでしょう。製造ラインだけでなく、より複雑な作業も担うようになり、私たちの生活と仕事を大きく変えていくことになります。
AIやロボットによって代替される可能性が高い仕事には、以下のようなものがあります。
特に注目すべきは、プログラミングのような専門的だと思われていた領域も、AIによって大きく変わりつつあることです。技術的な知識がほとんどない人でも、AIの助けを借りれば、わずか数時間でウェブ機能を実装できるようになりました。
では、私たち人間は一体何をすればよいのでしょうか?
人間にしか本当にできないことは、**「遊ぶこと」**ではないでしょうか。好奇心を持って、明確な目的を持たずに探求することです。AIは常に目的があって初めて動き、無駄なエネルギー消費を避けようとします。一方、人間は「これ面白そう」という気持ちから、予測不可能な創造性を発揮できるのです。
もう一つの視点として、人間にしかできないのは**「愛」**を持って接することかもしれません。AIという言葉は、日本語の「愛」と読むこともできます。人間が生まれてきた理由は、愛を理解し、それを伝えるためなのかもしれません。
仕事の本質は「誰かの役に立つこと」ですが、AIがその機能的な部分を担うようになると、人間は精神的・感情的なサポートにより重点を置くことになるでしょう。
AIと人間の関係性について、私たちは毎日問いかけ続けるべきです。「この仕事は本当に人間がやるべきことなのか?」「人間にしかできないことは何か?」と考え続けることで、新たな気づきが生まれます。
技術の進化に飲み込まれるのではなく、人間ならではの価値を再発見し、それを活かす道を探っていきましょう。AIが進化する世界で、私たち人間も共に進化する必要があるのです。