AIの進化が加速する今、経営者に本当に求められる力とは? 発掘力・編集力・ファシリテーション力という3つの新スキルと、「愛のある経営」の重要性について具体例を交えて解説します。
AIの進化に向き合う時代が到来
ここ最近、私のポッドキャストのテーマはほとんどがAIに関するものになっています。
それだけ、私たち経営者にとってAIの進化とどう向き合うかが、無視できないテーマになってきたからです。
この記事は2025年4月28日にポッドキャストにて配信した音声をベースに作成しています。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。
ソフトバンクの孫正義さんも、昨年11月に「AGI(汎用人工知能)が10年以内に到来する」と発表しました。
まるで『ターミネーター』や『マトリックス』の世界が現実味を帯びてきたわけです。
マトリックスに登場する「エージェント」のようなAIエージェントが、2025年の現実社会でもすでに動き始めています。
この変化を前にして、私たち経営者は、これから何を軸に経営していくべきかを本気で考える必要があります。
「あなたの会社に愛はあるか?」
今回のテーマは少し恥ずかしいかもしれません。
でも、私は今、経営者に一番必要なのは「愛」だと本気で思っています。
あなたの会社には、愛がありますか?
経営とは、自分以外の誰かのために行う行為です。
どんなに個人事業主であっても、誰かのために価値を提供し、それが巡り巡って売上や利益に繋がっています。
つまり、経営には本質的に愛が宿っていると、私は考えます。
なぜAI時代に「愛」が必要なのか?
AIが発展することで、多くの仕事がAIに置き換わろうとしています。
長年、知識や経験を積み上げてきた人の仕事さえ、月額数千円のAIツールに取って代わられる時代が来ています。
このとき、経営者は重大な選択を迫られます。
「この仕事はAIで代替できる」
「では、この人はどうするのか?」
AIに業務を置き換えるだけでなく、その人の新たな可能性や原石を見つける力が、今の経営者には求められます。
これから必要な3つの経営者スキル
発掘力
社員やメンバーの「新しい可能性」を見つける力です。
過去の経歴や現在の業務内容にとらわれず、個性や潜在能力を発掘する目が求められます。
たとえば、経理担当者が会計ソフトで自動化されたことで手作業が不要になった場合。
彼・彼女の「違う強み」は何か? そこに目を向けなければなりません。
編集力
発掘した個性や才能を、「今あるリソース」と「これからのビジョン」を組み合わせ、
新しい価値へと編集していく力です。
社員のこれまでの経験や考え方を掛け算し、「この人にはどんな新しい仕事を任せられるか?」を組み立てていくことが求められます。
ファシリテーション力
一方的に指示を出すのではなく、「どうしたらお客様がもっと喜ぶだろう?」
「どうしたら会社がもっと良くなるだろう?」と問いかけ、社員たち自身がアイデアを生み出す土壌をつくる力です。
正解がない時代、指示命令型ではなく、考えさせる力がますます重要になります。
「仕事に人を与える」から「人に仕事を与える」時代へ
今までは、存在しているタスクに人を当てはめるのが普通でした。
しかしこれからは逆です。
人の個性に合わせて、新しい仕事を生み出す。
それが経営者の役割になってきます。
AIがルーティンワークを担うようになればなるほど、
人間に求められるのは、想像力・創造力・共感力といった、"人間らしさ"です。
実例:ノーコード時代のWeb制作の変化
私たちの会社も、これを実感しています。
かつてはコーディングスキルがないとWebサイトは作れませんでした。
だからコーダーを雇うか、外注するしかありませんでした。
でも今はノーコードツールを活用し、コーディングスキル不要で高品質なサイト制作が可能です。
その結果、外注費用を削減し、社内では「リサーチ」「コンセプト設計」「マーケティング戦略立案」など、よりクリエイティブな領域に力を注ぐようになりました。
これも、社員の新たな可能性を信じ、育てる愛がなければできなかったことです。
まとめ:AI時代に必要なのは「愛」のマネジメント
これからの経営者に求められるのは、
単なるタスク管理や目標管理ではありません。
これらを支える土台は、間違いなく「愛」です。
自己愛、他者愛、そして会社という場を愛する心。
経営者自身がこの「愛のマネジメント」を体現することで、
社員一人ひとりが輝き、会社が強くなり、結果としてお客様にも選ばれる会社になっていきます。
あなたの会社には、愛がありますか?
今日一日、誰か一人にでも「ありがとう」を伝えるところから、始めてみませんか?
自社のらしさを明確にするWebサイト制作をお考えなら、きっと当社はお役に立つことができます。お気軽にお問い合わせください。