「ブランディングしたい」「ブランディングを希望されるクライアントから依頼がきた」「でもブランディングってどうやって進めていけばいいかわからない」といった方経営者であったりとか、クライアントワークをされてらっしゃる方向けに、今日はブランディングの進め方について話していきたいと思います。
この記事は2024年9月8日にPodcast に配信した映像の音声をベースに作成したものになります 。 Podcast では映像による解説をしておりますので合わせてご視聴ください。
なぜ今、ブランディングが重要なのか
情報爆発の時代、お客様は何を選んでいいかわからない状況に直面しています。そんな中、ブランディングの重要性が増しています。でも、「ブランディングって何から始めればいいの?」「うちの会社にブランディングは必要?」と悩む経営者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、10年以上の経験を持つブランドプランナーとして、中小企業のブランディングを数多く手がけてきた私が、ブランディングの本質と進め方について、わかりやすくお伝えします。
ブランディングの本質:「らしさ」の定義と一貫性
ブランディングを一言で表すと、「らしさ」です。あなたの会社の「らしさ」とは何でしょうか?それを明確にし、一貫して伝え続けることがブランディングの本質です。
しかし、ここで多くの企業が陥る罠があります。それは、外見だけを整えようとすることです。ロゴを変える、ウェブサイトをリニューアルする、新しいパンフレットを作る...これらは確かにブランディングの一部ですが、本質ではありません。
インナーブランディングの重要性:内部から始める
ブランディングで最初に取り組むべきは、「インナーブランディング」です。これは、会社の内部、つまり従業員に向けたブランディングです。
なぜインナーブランディングが重要なのか?
- 従業員がブランドの価値観を体現できる
- 一貫したメッセージを外部に発信できる
- 採用力の向上につながる
インナーブランディングの成功指標は、パートタイムの従業員でさえ、会社のビジョン、ミッション、バリューを即答できる状態です。これができていますか?
インナーブランディングの進め方
- 企業理念やビジョンの明文化
- 従業員へのヒアリング
- ブランドガイドブックの作成
- 社内向け動画の制作
これらのプロセスを通じて、会社の「らしさ」を言語化し、浸透させていきます。
アウターブランディング:外部への発信
インナーブランディングが整ったら、次は「アウターブランディング」です。これは、顧客や取引先など、外部に向けたブランディングです。
アウターブランディングのポイント
- 一貫性のあるメッセージ発信
- タッチポイント調査の実施
- ウェブサイト、名刺、パンフレットなどの統一
ここで注意したいのは、内部と外部の印象の一致です。従業員が思う会社の印象と、顧客が持つ印象が一致していますか?これがブランディングの成功のカギとなります。
ブランディングの進め方:ステップバイステップ
- インナーブランディングの実施
- 社内への浸透活動
- アウターブランディングの計画
- 一貫性のある外部発信
- 定期的な見直しと調整
まとめ:ブランディングは継続的な取り組み
ブランディングは一朝一夕にはできません。特に、長年事業を続けてきた企業が新たにブランディングを始める場合、時間がかかることもあります。しかし、適切に進めれば、必ず成果は出てきます。
あなたの会社の「らしさ」は何ですか?それを明確にし、一貫して伝え続けることで、強力なブランドを構築できるのです。
ブランディングに悩む経営者の皆さま、まずはインナーブランディングから始めてみませんか?きっと、新たな可能性が見えてくるはずです。