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ChatGPTを音声入力で使うセミナー

作成者: Hiroki Teruya|24/05/21 10:02

ChatGPT(チャットジーピーティー)はとても便利です。先日、OpenAIがChatGPT-4o(オムニ)をリリースいたしました。ChatGPTを使いこなすことで、企業の生産性は向上し、働く人たちの時間はもっと短縮できるであろうと思っております。

先日、2024年5月17日に沖縄県うるま市商工会で、ChatGPTを経営者向けにセミナーを開催させていただきました。地方の中小企業の経営者は、ITリテラシーが高いわけではなく、パソコンが得意なわけでもありません。

特にAIという最先端の情報は、ニュースで聞いた程度で、実際に自分たちの業務にどのように使うかがなかなかピンと来ない方が多くいらっしゃいます。

今回こだわったのは、スマートフォンの音声入力だけでChatGPTを使いこなそうというテーマで多くの実演、実践をさせていただきました。

その時に使用したセミナースライドを元に、このブログ記事では、ChatGPTを活用する音声入力を活用したChatGPTの使い方についてご紹介したいと思います。

このセミナーは、2時間の間に中小企業の経営者やWeb担当者がChatGPTを効率的に使う方法を学ぶ場として開催され、大変好評をいただきました。

ChatGPTセミナー参加者のアンケート結果

まず、このセミナーには様々な業種の中小企業経営者が参加しました。参加者はみなさん、忙しい業務の合間を縫って来られた方々ばかりです。

そんな方々にとって、音声入力だけで操作が完結するというのは非常に魅力的なポイントでした。


参加者はサービス業の方や製造業観光業など様々な業種の方が参加されました。

ChatGPTセミナーの満足度

なぜ、中小企業はChatGPT をスマホの音声入力で操作した方がいいのか?

地方の中小企業におけるChatGPTの効果について話したいと思います。地方の中小企業によくありがちなのが、ITリテラシーが低い、ITリテラシーの高い人材がいない、情報が不足しているという大きな3つの課題です。

この3つの課題を解決する手段として、誰でもどこでもお金をかけずに、月額わずか20ドルで利用できるのがChatGPTです。

このChatGPTは、パソコンで操作しようとすると手間がかかる場合があります。なぜならば、ITリテラシーの低い中小企業の経営者は忙しく、移動やその他の業務でパソコンの前にいる時間が意外と少ないからです。

そのため、私がおすすめしたいのは、スマートフォンのアプリを使った音声入力によるChatGPTの操作です。

音声入力を活用することで、手間を省きながら効率的にChatGPTを利用することができ、中小企業の業務効率化や情報活用に大いに役立ちます。

 

ChatGPTをスマホの音声入力で操作する手順

ChatGPTをまだ使ったことがない方のために簡単に操作手順をお伝えします。

事前準備

ChatGPTのアプリを使ってスマートフォンの音声入力で操作するためには事前準備が必要です。

<手順>

1.ChatGPTのアプリをダウンロードする

スマートフォンのChatGPTアプリをダウンロードしようと思っても、注意しなければならないのが、OpenAI以外の偽物のアプリも多く出回っているということです。

OpenAIのロゴマークに似ているものが多いので、気をつけてください。

注意すべきポイントは、アプリの発行元がOpenAIと表示されていることです。このスライドのキャプチャーのQRコードからも、OpenAIのChatGPTアプリをダウンロードできますので、ぜひ利用してみるといいかなと思います。

 

2.チャット GPT アカウントを作成する

アプリをインストールしたら、ChatGPTのアカウントを作成します。アカウント作成にはメールアドレスが必要です。また年齢制限もあり13歳以上じゃないとChatGPTのアプリを作成することはできません。

僕の中学1年生の息子のスマートフォンにChatGPTのアプリを入れようと試しましたが 年齢制限で引っかかり 作成することはできませんでした。

作成方法については「ChatGPTアカウント作成方法」とGoogleで検索すると多くの記事が出てきますのでこちらでは省略いたします。

 

3.日本語設定にする

 アカウント作成後、アプリの設定で言語を日本語に変更します。

これで、ChatGPTを使用する準備が整いました。次に、音声入力の方法について解説します。

 

音声入力の方法

音声入力には以下の3つの方法があります。

  1. ChatGPTアプリのメッセージ窓で録音してテキスト化する方法
    ChatGPTアプリのメッセージ入力欄で録音ボタンを押し、音声をテキストに変換します。

  2. ヘッドホンマークを使用してChatGPTと会話しながら音声入力する方法
    アプリ内のヘッドホンマークをタップし、ChatGPTと会話しながら音声入力を行います。

  3. スマートフォンのキーボードにあるマイクマークを使用する方法
    スマートフォンのキーボード上のマイクマークをタップし、音声をテキストに変換します。

壁打ち(頭の中のアイデアを出すための独り言)をする場合は、ヘッドホンマークを使用してChatGPTと会話しながら行うのがおすすめです。

業務で使用し、具体的なテキストを生成したい場合は、スマートフォンのキーボードにあるマイクマークを使用する方法が圧倒的にスピードが速いので、こちらをおすすめします。


40名近い大人たちが スマートフォンに向かってChatGPTと会話をしてる様子は圧巻でした(笑)

参加者は、ほとんど初めてChatGPT を触る方ばかりでしたのでウォーミングアップとして、簡単なプロンプトの入力をヘッドホンのマークのChatGPTの音声会話機能で練習してもらいました。

あなたも音声入力で実際にやってみましょう。

レベル1
「あなたの好きな食べ物は何ですか?」

レベル2
「最後に見た映画のタイトルを教えてください」

レベル3
「週末にどのように過ごしたいですか?」

レベル5
「好きな旅行先はどこですか?その理由も教えてください」

 

ChatGPTの比較

参加者からはChatGPTの有料プランと無料プランの違いや最近登場したChatGPT4oについて質問があったため比較表をChatGPTに作成させて紹介しました。

特徴 ChatGPT Omni ChatGPT-4 ChatGPT-3.5
精度 ★★★★★
(最高精度)
★★★★☆
(高精度)
★★★☆☆
(中精度)
速度 ★★★★★
(非常に速い)
★★★★☆
(速い)
★★★☆☆
(普通)
使いやすさ ★★★★★
(簡単に使える)
★★★★☆
(使いやすい)
★★★☆☆
(まあまあ使える)
対応言語数 50+ 言語 40+ 言語 30+ 言語
画像認識 あり 部分的にあり なし
音声入力 あり あり あり
おすすめ度 ★★★★★
(非常におすすめ)
★★★★☆
(おすすめ)
★★★☆☆
(良い選択)

おすすめポイント
ChatGPT Omni:最新で最高精度。多言語対応で画像認識や音声入力もできる。使いやすくて、非常におすすめ。

ChatGPT-4:高精度で多機能。多言語対応、部分的に画像認識も可能。使いやすさも高くおすすめ。

ChatGPT-3.5:中精度で基本機能は十分。多言語対応だが画像認識は不可。予算重視なら良い選択。

この情報は2024年5月のものなので、アップデートのスピードが早いため情報は古くなっている可能性があります。

この表を参考にして、自分のビジネスに最適なバージョンを選んでください。

 

ChatGPTで何ができる?

セミナーでは実演を多く行いました。コンビニで購入した日経新聞の記事にあるグラフをスマホで写メを取り、ChatGPTで表にして解説してもらったり、その表からターゲットをごとにブログ記事を作成させたり、目の前にあった炭酸のペットボトルを写真を撮りデザインを変えてもらったりなどです。

スマートフォンでチャット GPT を使いこなすと 日常生活においての気づきが深くなります。

経営者は多くの悩みを抱えています。

◾️何をしたらいいの・・・
◾️アイディアが出ない・・・
◾️担当者もいない・・・
◾️作業する時間もない・・・
◾️予算もない・・・

などです。

ChatGPT を社員として活用することで会社の内部だけでは発見できなかった課題やその解決策を導き出すことができます。

ChatGPTは多くのことをすることができますが地方の中小企業にとっては、次の使い方ができます。

・企画:アイディアを出す
・整理:複雑を簡単に
・創作:生成する
・翻訳:精度の高い翻訳

セミナーでは沖縄県が発行している観光統計データのPDFをChatGPTに読み込ませ、特定の年の観光客数の推移を特定させたり、データを抽出させエクセルファイルで出力したりなど実演をいたしました。

それらをパソコンで操作するのではなくて全てスマートフォンで完結できるっていうのが、業務効率のポイントです。

ぜひ皆さんもやってみてください。

セミナーで練習用で使用したプロンプトもここに貼っておきますので、ぜひ音声でプロンプトを入力してみてください。

 

初心者向けChatGPT練習用プロンプト

練習0
あなたは何ができますか?
—-------------
「」にはあなたの業種や具体的な悩みを入れて読み上げてください。

練習1
あなたは「」業界に詳しいマーケティングコンサルタントです。私は「」を経営しています。「」するアイディアを5つ考えてください。

例:
あなたは「飲食」業界に詳しいマーケティングコンサルタントです。私は「居酒屋」を経営しています。「集客」するアイディアを5つ考えてください。


あなたは「観光」業界に詳しいマーケティングコンサルタントです。私は「ホテル」を経営しています。「集客」するアイディアを5つ考えてください。


練習2
ありがとう!
では、次に作成したアイディアを英語、中国語、韓国語、スペイン語にそれぞれ翻訳してください。

練習3
あなたは「」業界に詳しい経営コンサルタントです。私は「」を経営しています。会社の課題は「」です。今からあなたは、私の相談相手になってください。私が相談したら、あなたは1問ずつ回答し、解決策を一緒に考えられるよう質問で返してください。


あなたは「観光」業界に詳しい経営コンサルタントです。私は「ホテル」を経営しています。会社の課題は「人材不足」です。今からあなたは、私の相談相手になってください。私が相談したら、あなたは1問ずつ回答し、解決策を一緒に考えられるよう質問で返してください。


あなたは「土木建築」業界に詳しい経営コンサルタントです。私は「土木工事の会社」を経営しています。会社の課題は「人材不足」です。今からあなたは、私の相談相手になってください。私が相談したら、あなたは1問ずつ回答し、解決策を一緒に考えられるよう質問で返してください。

練習4
あなたは「」業界に詳しい「」です。私は「」を経営しており「」に困っています。「」を「」で作成してください。
例えば、「」とか「」とか。


あなたは「飲食」業界に詳しい「インスタグラム集客コンサルタント」です。私は「パン屋さん」を経営しており「集客のアイディアや方法」に困っています。「インスタグラムの投稿のアイディアを1週間分」で作成してください。
例えば、「月曜日は食パンの美味しい食べ方」とか「日曜日は家族でパンを買ってピクニック」とか。