最近、大手企業を中心にフルリモートを廃止して出社を義務付ける動きが広がっていますね。AmazonやIT大手、日本企業でもこの傾向が見られます。コロナが落ち着いてきて、「やっぱりみんな会社に来て」という状態になってきているようです。
でも、フルリモートが一概に悪いわけじゃないんです。それぞれの組織の規模や特性によって、適した働き方は違うんじゃないかと思うんです。そこで今日は、「適応力の高い小さな組織と大規模な組織の生存戦略」というテーマで、動物に例えて考えてみました。
この記事は2024年9月23日に ポッドキャストにて配信した音声をベースに作成しております 。 Podcast も合わせてお聞きください。
まず、広大なサバンナを想像してください。そこに生息する動物たちの世界。小さな組織を「チーター」に、大きな組織を「象の群れ」に例えてみましょう。
チーター、つまり小さな組織の特徴は何でしょうか?
一方、象の群れ、つまり大きな組織はどうでしょうか?
ここで、突然の環境変化(例えば気候変動)が起こったとしましょう。チーター(小さな組織)は素早く新しい環境に適応し、生存戦略を変更できます。これは小規模企業がビジネスモデルを迅速に変更したり、新しい市場に進出したりする能力を表しています。
一方、象の群れ(大きな組織)は大きな体を維持するために多くの資源が必要で、急激な変化への対応が難しくなります。これは大企業が既存のビジネスモデルや組織構造を急激に変更することの難しさを示しています。
チャールズ・ダーウィンの進化論に基づけば、「最も強い者が生き残るのではなく、最も適応力のある者が生き残る」と言えます。小さな組織は環境変化に素早く適応できる能力を持っていますが、大きな組織は安定した環境では強さを発揮します。
ビジネス環境の急激な変化(例:テクノロジーの進歩、消費者行動の変化)に対して、小規模企業や自立した個人が柔軟に対応できる一方で、大企業は伝統的な市場では強みを持つものの、破壊的イノベーションへの対応が遅れる可能性があるんです。
でも、自然界ではチーターと象が共存しているように、ビジネス世界でも小規模企業と大企業が共存しています。この多様性こそが、エコシステム全体の強靭性を高めているんです。
小規模企業(チーター)は、ニッチ市場や新しい技術トレンドに素早く対応し、イノベーションを促進します。一方、大企業(象の群れ)は、大規模なインフラストラクチャーや長期的な研究開発を支える役割を果たします。
結論として、各組織がその特性を理解し、それぞれの強みを活かす戦略を採用することが重要です。小規模組織はその俊敏性と適応力を、大規模組織はその安定性と資源力を最大限に活用することで、それぞれが独自の生存戦略を築くことができるでしょう。
フルリモート環境は、チーターのような小規模で適応力の高い組織により適している可能性があります。一方で、象のような大規模組織は、より構造化された環境で力を発揮する可能性が高いのです。
大切なのは、自社の特性を理解し、それに合った働き方を選択すること。そして、環境の変化に応じて、柔軟に戦略を変更していく勇気を持つことなんです。
みなさんの組織は、チーター?それとも象?それぞれの特性を活かした戦略で、ビジネスジャングルを生き抜いていきましょう!