今日は「DXは、コンテンツ化することだ」というテーマで話したいと思います。
僕が思うには、このデジタルトランスフォーメーション、これをうまくいくかどうかは、自社をコンテンツ化できるかどうかに関わってくるんじゃないかなと思っております。
DXを「変態」に例える
まず、デジタルでトランスフォーメーションするっていうことは、今までのやり方をデジタルに置き換えていく、今までのビジネスモデルを転換していくプロセスをたどっていきます。
僕がよく言っているのが、DXはわかりにくいので「変態」だと言ってます。
DXは変態、何かっていうと、昆虫の世界では、毛虫からサナギになって羽をつけた蝶になる。このプロセスのことを変態と言います。厳密には完全変態というわけです。
全然形が違ってくるもの、このプロセス自体をデジタルで変態していくことをDXと言っております。
この記事は2024年7月20日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。
本当のDXとは何か
単純にITツールを入れただけでは、毛虫の歩くスピードを早めるだけです。そうではなくて、今まで地面を這っていた毛虫が空を飛べるように変態する。そのためには、一旦サナギになる期間が必要です。
これ、デジタルトランスフォーメーションを成功するためには必ずこの大騒ぎになる、じっとする、耐える、そういう混沌としたカオスな状態、これを絶対に経験する時期があるわけですね。
ドキュメント化の重要性
そのデジタルトランスフォーメーションを進めていく上でポイントになってくるのが、ドキュメント化です。
今までの自分たちの会社のビジネスモデルは一体どうだったのかっていうのをフローチャート図に落とし込んで可視化してみる。
まずお客さんを集めるための集客は今どうやってるのか。その集客にかけている人件費は一体どれぐらいなのか。
その手段は一体どんなことをしているのか。チラシを1万部配ったら、何件問い合わせ来てるんだろうか。
問い合わせから、何件受注しているのか。その受注までのプロセスは営業さんはどういうプロセスをしているのか。これを簡単にマニュアルに落とし込むっていう作業が必要なんですね。
コンテンツ化の本質
なので僕が冒頭でお話したDXはコンテンツ化していくことだということについては、コンテンツっていうのは別に第三者見込み客を集めるためにコンテンツを作るわけでもなくて、自分たちの今抱えている課題を全て洗い出す。
それも見える化していく。どうやって見える化していくかっていったら、文章だったり図解であったりとかフローであったりとか、そういったふうに見える化していくわけですね。
CRMの活用とデータ整理
これができてからじゃないと、ツールに落とし込むってことが難しい。例えばうちはHubSpotを使ったDXの支援とかしてるんですけど、HubSpotはいろんなことができます。
本当にいろんなことができます。基本となるのはCRM、顧客データベースなんですけど、そのCRMというものはプロパティと呼ばれる各データを入れておける項目ですね。
細かな決め事の重要性
Excelで言ったら上の方にある項目、例えば名前、電話番号、住所、郵便番号とか、最初にこの方と取引した、繋がったこのウェブサイトはどのページなのかとかですね。
基本的にリストを作っていくわけなんですけど、そのリストを作るときにその項目を決めないといけない。その項目を決めるときには、HubSpotのCRMのプロパティの名前を決めないといけない。
名前を決めるためには、ネーミングルールをどうするのか、とかですね。よくあるのが、姓名なのか、氏名なのか、姓と名を分けるのか分けないのかとかですね。
システマチックな業務プロセスの構築
なので、普段当たり前に僕らが仕事をしている、当たり前に流れている業務のフロー、これの一つ一つ決め事を決めていくためにはドキュメント化が必要になってきます。
今までは、それ属人化されていたものが、これからはシステマチックにやっていく必要がある。そのためには一つ一つの業務フロー、作業内容、タスクっていうものを可視化していく、文書化していく。そういったことが必要になってきます。
コンテンツ化のメリット
逆に言うと、これができればですね、新しい人材を採用したときに、あなたの業務の担当はこれです、業務の範囲はこれです、それに必要なスキルと経験はこれです、そのスキルをトレーニングするにはこの動画を見てください、この研修を受けてください、このマニュアルを読んでください。
この学習に必要な習得期間はおおよそ1週間です、とかですね。最初のアウトプットはこういう雛形でこういうフォーマットでやってください、とかですね。いろいろそういったことが決まってきます。
AIとの連携可能性
これが決まることによって、もうアウトプットの方が決まっているのであれば、それは生成AIですることもできたりするわけですよ。これが決まってないからデジタルにシフトするのが難しいんです。
コスト分析の重要性
あるいは、今までこのタスクにかけていた人材の作業時間は一体どれぐらいかかってるんだろうか、その作業時間を、このツールを使ったら、ゼロにできる、あるいは、10分の1にできるとか。それにかかるコストはいくらなのか。
これで比較したときに、AIとか、このクラウドツールを入れたときに出てくるアウトプットとそのスピード、コストと、今までやっていた人、担当者が時給換算でいったら、大体2000円ぐらいだったものが、どうなるか。
どっちが安いのかみたいなことで分析する必要があります。
なので今日話したかったことは、デジタルトランスフォーメーションするためには、まず自分たちの会社の状況っていうのを全てコンテンツ化して見える化していく、それが最初のステップかなと思います。
今日も1日頑張りましょう。