おはようございます、照屋です。今日は感情曲線とARCS(アークスモデル)を組み合わせたジャーニーマップの作成方法についてお話しします。
昨日はジャーニーマップの基本について触れましたが、今日は特に感情曲線に焦点を当てて深掘りしていきたいと思います。
このブログ記事は2024年6月23日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。Podcastも合わせてお聞きください。
感情曲線とは?
あなたは、感情曲線という言葉を聞いたことがありますか?感情曲線とは、時系列に沿って人の感情の変化を視覚的に表現するものです。
映画やドラマ、小説などでよく使われる概念で、物語の登場人物の感情の高まりや落ち込みをグラフや曲線で表します。
<注文住宅を購入するプロセスを可視化したジャーニーマップ>
上がARCSモデルで下が感情を表しており、グラフの高低は感情の起伏を表現しています。
ペルソナは注文住宅を購入する前段階から様々な感情があらわれます。その変化は時系列とともに変化していきます。「今の家では手狭になってきたので理想の間取りってなんだろう?」「コストと品質のバランスは?」「夢の家が実現する!」など。
各感情の変化ごとにタッチポイントごとに提供する情報を設計することで、見込客から購入までを導いていきます。
例えば、「千と千尋の神隠し」のような作品では、日常から非日常に引き込まれる過程や、その中での不安や葛藤、そして最終的なハッピーエンドまでの感情の起伏が視覚化されるのです。
感情曲線をマーケティングに応用する
では、この感情曲線をマーケティングにどう活用できるのでしょうか?マーケティング戦略を考えるとき、ホームページやランディングページを作成する際に「どういうトップページを作ればいいのかわからない」「どんなコンテンツを考えればいいかわからない」と悩むことはありませんか?
その解決策として、ジャーニーマップを作成し、感情曲線とアークスモデルを取り入れることで、より緻密な設計と反響を得られるコンテンツ作りが可能になります。
感情曲線とアークスモデルの組み合わせ
感情曲線は、物語の登場人物の感情の変化を視覚化するために使われます。これをマーケティングに応用することで、お客様の感情の流れを把握し、効果的なコンテンツを作成することができます。一方、ARCSモデルは、人が学習する際に効果的なプロセスを示すモデルで、Attention(注意喚起)、Relevance(関連性)、Confidence(自信)、Satisfaction(満足度)の4つのステップから成ります。
ステップ1:目標設定とターゲット分析
まずは、コンテンツの目的を明確にすることが重要です。例えば、見込み客のリストを集める、商品やサービスの認知度を向上させる、といった具体的な目標を設定します。
次に、ターゲットを特定し、その特性や課題を分析します。ここではペルソナの作成が役立ちます。
ステップ2:アークスモデルによる感情曲線の設計
次に、アークスモデルに基づいて感情曲線を設計します。以下のステップで進めていきます。
-
Attention(注意喚起)
- 感情曲線の開始点として、強いインパクトを与えるコンテンツを作成します。例えば、「皆さんご存知でしたか?3人に1人は実は〇〇です」といった驚きの事実を提示することで、読者の注意を引きます。
-
Relevance(関連性)
- 感情曲線を上昇させ、個人的な関連性を示します。「45歳から52歳の間で〇〇のリスクが高い」といった具体的な事例を挙げることで、読者が自分ごととして捉えやすくなります。
-
Confidence(自信)
- 感情曲線を安定させ、達成可能な目標や解決策を提示します。「この問題には〇〇が効果的です」といった具体的な解決策を示すことで、読者に安心感を与えます。
-
Satisfaction(満足)
- 感情曲線のピークで、価値ある結果や利益を強調します。「このサプリメントを飲むことで健康的な生活を取り戻した」といった成功事例を紹介し、読者にポジティブな感情を与えます。
マーケティングへの応用
マーケティングにおいて感情曲線とアークスモデルを活用することで、以下のような効果が期待できます。
-
カスタマージャーニーマップの可視化
- お客様とのタッチポイントを時系列で並べ、各段階の感情状態を感情曲線で表すことで、購入前の期待や購入時の高揚感、使用中の満足度を把握できます。
-
タッチポイントの最適化
- 感情が低くなるポイントを特定し、改善する施策を設計します。例えば、セミナー中に講師が「この本をおすすめします」と言った時点で感情が高まるので、そのタイミングで効果的なアクションを促すことが重要です。
-
ブランド体験の設計
- 商品やサービスとの関わりを通じてお客様が経験する感情の流れを計画します。ブランドストーリーを感情曲線に沿って構築し、印象的な体験を創出します。
-
コンテンツマーケティングへの活用
- 記事やブログ、動画などのコンテンツに感情の起伏を織り込み、より魅力的なものにします。例えば、感情曲線とアークスモデルを組み合わせてコンテンツを作成することで、読者の関心を引き、エンゲージメントを高めることができます。
実践例:コンテンツマーケティングへの応用
具体的な実践例として、コンテンツマーケティングに感情曲線とARCSモデルをどう組み合わせるかについてお話しします。
-
目標設定とターゲット分析
- まずは、コンテンツの目的を明確にし、ターゲットを特定します。例えば、見込み客のリストを集めるためのブログ記事を作成する場合、そのターゲットが何を求めているのかを分析します。
-
Attention(注意喚起)
- 記事の冒頭で読者の注意を引くために、驚きの事実や挑戦的な質問を投げかけます。「皆さん、マーケティング戦略を考えるとき、ホームページのトップページをどう作ればいいか悩んだことはありませんか?」と問いかけることで、読者の関心を引きます。
-
Relevance(関連性)
- 感情曲線を上昇させるために、具体的な事例やお客様の体験談を紹介します。「45歳から52歳の方の3人に1人が抱える課題」といった具体的な数字や事例を示すことで、読者が自分ごととして捉えやすくなります。
-
Confidence(自信):
- 解決策や達成可能な目標を提示し、読者に自信を与えます。「この問題には〇〇が効果的です」と具体的な解決策を提示し、読者が実行可能だと感じられるようにします。
-
Satisfaction(満足)
- 感情曲線のピークで、成功事例や価値ある結果を強調します。「このサプリメントを飲むことで、健康的な生活を取り戻しました」といった成功事例を紹介し、読者にポジティブな感情を与えます。
おわりに
感情曲線とARCSモデルを組み合わせたジャーニーマップの作成方法についてお話しました。この方法を活用することで、より効果的なマーケティング戦略を構築し、読者や顧客とのエンゲージメントを高めることができます。ぜひ、皆さんもこの手法を試してみてください。
このブログ記事が、皆さんのマーケティング戦略に役立つことを願っています。また、次回のポッドキャストやブログ記事でお会いしましょう!