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成功する人はギバー。その科学的根拠はなにか?

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
成功する人はギバー。その科学的根拠はなにか?

成功する人の共通点について、ちょっと深掘りしてみたいなって思います。これは私が成功してるわけではなくて私から見た成功してる人の特徴についてです。

私はまだまだ失敗だらけで成功には至ってないのでここはしっかりと研究していこうと考えてます。

最近、周りの経営者仲間を見ていて、ある共通点に気づいたんです。それが「ギバー」という特性。与える人です。

この記事は2024年8月14日にPodcastに配信した音声をベースに記事化したものになります。Podcast も合わせてお聞きください。

 

成功する人は「ギバー(Giver)」?

私、倫理法人会に入ってるんですけど、そこで出会う先輩経営者たちを見ていると、本当にこの「ギバー」っていう特性がよく分かるんですよ。

例えば、ある先輩経営者は、新人の質問に対して、本当に丁寧に時間をかけて答えてくれるんです。自分の貴重な時間を使って、相手のために全力を尽くす。それを見ていると、「あ、この人本当に愛情豊かだな」って感じるんです。

別の方は、誰に対しても自分ができることを一生懸命やろうとしている。困っている人がいたら、すぐに「何か手伝えることある?」って声をかけますし、「あなたに紹介したい人がいる」といって人の縁をつくるサポートをするんです。

なぜ「ギバー」が成功するのか?

でも、ここで疑問が湧きませんか? 「いつも与えてばかりじゃ、損しちゃわないの?」って。

実は、科学的にも「ギバー」の効果が証明されているんです。その理由をいくつか見ていきましょう。

1. 互恵性の原則

社会心理学者のロバート・チャルディーニの研究によると、人間には「互恵性の原則」があるそうです。つまり、誰かから何かをもらったら、お返しをしたくなる心理があるんです。

ギバーは常に与える側にいるので、結果的に多くの人から「恩返し」をしてもらえる可能性が高くなります。これが、ビジネスチャンスや人間関係の広がりにつながるんですね。

2. 幸福感とモチベーションの向上

ポジティブ心理学の研究では、他人のために何かをすることが自分の幸福感を高めるって結果が出ているんです。

幸せを感じている人は、創造性が高まり、問題解決能力も向上するそうです。つまり、ギバーであることが、自分自身の能力向上にもつながるんですね。

3. 信頼関係とネットワークの構築

ペンシルベニア大学のアダム・グラント教授の研究によると、長期的に見て最も成功するのは「ギバー」なんだそうです。

なぜかって? それは、ギバーが築く信頼関係とネットワークの広さにあるんです。常に与える姿勢でいることで、周りの人たちからの信頼が厚くなり、結果としてビジネスチャンスも増えていくんですね。

4. 脳科学的な効果

脳科学の研究では、他人に何かを与える行為がオキシトシンというホルモンの分泌を促すことがわかっています。このホルモンは、ストレスを軽減し、人との絆を深める効果があるんです。

つまり、ギバーであることが、心身の健康にも良い影響を与えているんですね。

 

「テイカー」との違い

反対に、常に「テイク」しようとする人、つまり「テイカー」は、なぜ長期的に見て成功しにくいのでしょうか?

1. 信頼関係の欠如

テイカーは自分の利益を最優先するため、周囲からの信頼を得にくくなります。信頼関係が築けないと、ビジネスの機会も減ってしまいます。

2. ストレスの増加

常に自分の利益を追求することは、高いストレスにつながります。これは、判断力や創造性の低下を招き、結果として成功の機会を逃してしまう可能性があります。

3. 幸福感の低下

他者のために行動することで得られる幸福感を、テイカーは経験しにくくなります。幸福感の低下は、モチベーションの低下にもつながり、長期的な成功を妨げる要因となります。

4. 限られたネットワーク

テイカーは、他者から避けられる傾向があります。これにより、ネットワークが狭くなり、新しい機会や情報へのアクセスが制限されてしまいます。

 

ギバーとテイカーの比較

比較項目 Giver Taker
行動特性 他者に価値を提供しようとする 自分の利益を優先し、他者から得ることを重視
社会性 広くて強力、信頼と協力が築かれやすい 限られたネットワーク、信頼関係が築きにくい
信頼性 高い信頼を得やすい 信頼を得にくく、周囲からの警戒心が高まる
心理的影響 幸福感や満足感が高まりやすい ストレスや不安が高まりやすい
成功の持続性 長期的な成功につながりやすい 短期的な成功はあるが、長期的には失敗しやすい
互恵性の効果 互恵性が機能し、他者からの支援を受けやすい 互恵性が機能しにくく、他者からの支援が得られない
脳科学的影響 オキシトシンの分泌が促進され、絆が強化される コルチゾールが増加し、ストレスが高まる
人間関係の質 良好で安定した人間関係を築きやすい 人間関係が悪化しやすく、孤立しやすい
長期的な影響 継続的な成功と成長につながる 信頼と関係の崩壊により、成功が持続しない
モチベーション 内的な満足感とポジティブなフィードバックで高まる 外的な評価や報酬に依存し、モチベーションが不安定

 

ギバーとテイカーの見分け方

日常会話の中で、ギバーとテイカーを見分けるポイントがあります。簡単な会話例を見てみましょう。

シナリオ:新しいプロジェクトの提案

ギバーの反応: 「新しいプロジェクトですか?面白そうですね。みんなで意見を出し合って、最適な方法を見つけていけたらいいですね。私も何かサポートできることがあれば、ぜひ協力させてください。例えば、事前のリサーチや資料作成など、お手伝いできることはありますか?」

テイカーの反応: 「新しいプロジェクトか。いいね。私がリーダーをやれば、効率よく進められると思うよ。他の人に任せるより、私がやった方が確実だしね。必要なリソースは確保してもらえるよね?」

この違い、わかりますか? ギバーは常に「チーム全体」や「他者」のことを考え、自分がどう貢献できるかを提案します。一方、テイカーは自分の利益や立場を優先し、他者を自分の目標達成の手段として見る傾向があります。

関心の方向性

  • ギバー: 他者やチーム全体の利益を考え、どのようにサポートできるかを考える。
  • テイカー: 自分の利益や成果に焦点を当て、自分が得ることを最優先する。

協力姿勢

  • ギバー: 他のメンバーと協力し、全員が成功する方法を模索する。
  • テイカー: 自分の役割を強調し、他者を自分の目標達成のために利用しようとする。

貢献意識

  • ギバー: 自分がどう貢献できるかを考え、自発的に提案する。
  • テイカー: 自分に有利になる状況を求め、他者への貢献よりも自分の利益を優先する。

まとめ:ギブギブギブをしよう!

私自身、この「ギバー」の考え方を意識するようになってから、本当に人生が変わった気がします。以前は「どうやったら成功できるかな」って考えてばかりいたけど、今は「どうやったら誰かの役に立てるかな」って考えるようになりました。

そうしたら不思議なもので、むしろチャンスが増えていったんです。人との出会いも増えたし、新しいビジネスアイデアも生まれてきた。何より、毎日がすごく充実していて、幸せを感じられるようになりました。

みなさんも、今日から少しずつ「ギバー」の特性を意識してみませんか? 例えば、職場で困っている人がいたら声をかけてみる。家族に何か嬉しいサプライズをしてみる。SNSで誰かの投稿を心からシェアしてみる。

きっと、少しずつですが変化が現れてくると思います。その変化が、あなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。

「与えること」の素晴らしさ、一緒に体験していきましょう!

今日も一日、誰かのために何かできることを探しながら、頑張っていきましょう。ありがとうございました!

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