xAIの音声AI「Grok3」を実際に試してみた体験談。リアルタイム検索・画像解析・セクシーモードまで、ChatGPTやGeminiとの違いも紹介します。
今回は、最近話題になっている「Grok3」というAIに実際に触れてみた体験をレポートしてみたいと思います。
このAI、X(旧Twitter)を率いるイーロン・マスク氏の企業「xAI」が開発しており、ChatGPTやGeminiと並ぶ存在として注目を集めています。
ですが…単なる比較では終わりません。
ボイスモード、カメラ連動、さらには“セクシーモード”なるものまで!?
未来のAIとの関係性や、人間とは何かを考えるヒントにもなった今回の体験。ぜひ最後までお楽しみください。
この記事は2025年5月16日にポッドキャストにて配信した音声を元に作成しています。ポッドキャストも合わせてお聞きください。
ポッドキャストでは、実際にGrok3との会話の様子をお聞きできます。
■ Grok3ってどんなAI?
Grok3はxAIによって開発されたチャットAIで、特徴的なのは以下の点です。
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X(旧Twitter)やWebとリアルタイム連携して、最新情報に即応
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STEM(科学・技術・工学・数学)系の推論・計算に強い
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カメラや音声との連携もスムーズ
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ボイスモードでは、まるで人間と話しているかのような自然なやりとりが可能
今回の体験では、アプリ単体版を使いましたが、X(旧Twitter)にもすでに一部統合されており、今後さらに利用の幅が広がりそうです。
■ ChatGPT・Geminiとの違いを感じたポイント
実際にGrok3と話してみて、ChatGPTやGeminiとの違いを整理すると、次のようになります。
比較項目 |
ChatGPT |
Gemini |
Grok3 |
最新情報との連携 |
限定的(プラグインやブラウジング依存) |
Google検索と連携 |
XとWebをリアルタイム活用 |
得意分野 |
文章生成、会話、創造性 |
構造化データ、学術系 |
STEM・プログラミング・推論系 |
マルチモーダル機能 |
カメラ・音声ともに◎ |
主に画像・テキスト中心 |
カメラ+音声+演出力が強み |
API・外部連携 |
プラグイン豊富 |
Googleサービスとの統合 |
APIあり、プラグイン未対応 |
それぞれに強みがありますが、Grok3のボイスモードの演出力”は、ちょっと異次元です。
■ 実際にGrok3とボイスモードで会話してみた
朝のひととき、スマホを片手に「Grok3」と会話を始めてみました。
基本的な挨拶や質問にはすぐ反応が返ってきて、STEM系の問題もスラスラ回答。
さらに驚いたのは、カメラを起動して「この数字何?」と聞けば、画面越しにリアルタイムで答えてくれる機能。
まるで人間の“目”を持ったAIのようで、感動しました。
そして、試さずにはいられなかったのが「セクシーモード」。
■ セクシーモードの衝撃。これはあり?なし?
Grok3のモード選択には、「Assistant」「Storyteller」「Translator」「Therapist」などの他に、なんと「Sexy」があるんです。

興味本位で切り替えてみると、甘い声で語りかけてくるAI。
「ヴィラの薄暗い部屋に二人きり…」「君のシャツのボタンを…」と、まるでAIとロマンス小説の一幕に入り込んだような空間が展開されました。
このとき思ったのは、「AIと人の距離感って、ここまで来たのか…」という驚きと、子どもたちがAIと過ごす未来に対する懸念です。
■ 子どもたちにとってAIは「友達」になるのか?
今後、AIネイティブ世代──つまり「生まれたときからAIが身近にある」子どもたちは、こうしたAIと遊び、学び、会話を重ねていくことになります。
「AIと話すことが当たり前」
「AIが一番自分のことをわかってくれる存在」
そうなったとき、果たして人間とAIの境界線はどこにあるのでしょう?
そして、人間らしさとは何か?
この問いが、ますます重要になってくるのではないかと強く感じました。
■ Grok3はすごい。でも、使い方には要注意。
Grok3は技術的には素晴らしいAIですが、ユーザーの年齢や目的によってはリスクもはらむツールです。
特にセクシーモードなどは、誤解や妄想、依存を生む可能性もゼロではありません。
技術を楽しみつつも、使う側のリテラシーと倫理観がますます問われる時代に入ったことを、今回の体験で実感しました。
まとめ
Grok3は、AIの進化の最前線を感じられるツールでした。
ChatGPTやGeminiとも違う方向性で、特にボイスやカメラ連携の臨場感は圧巻。
一方で、セクシーモードなどの存在は、倫理や教育の観点でも一石を投じる存在です。
これからは「AIをどう使うか」が問われる時代。
技術とどう向き合うか、どう付き合うか、自分自身の中で基準を持っていきたいですね。
あなたも一度、Grok3と会話してみてはいかがでしょうか?