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沖縄の企業は人材不足じゃない、人財活用不足だ!

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
沖縄の企業は人材不足じゃない、人財活用不足だ!

昨日の沖縄タイムスの記事を見てですね、非常に思うところがあります。今日はそのことについて、みなさんとじっくり考えていきたいと思います。

沖縄タイムスの衝撃の記事

「正社員7割強の企業が不足感」2024年4月から6月期の沖銀経済研究所調査によると、とにかく正社員が不足しているって。これ、すごい数字ですよね。でも、ちょっと待ってください。本当にそうなんでしょうか?

これ、不足しているのはですね、正社員じゃないと思っております。違う、働きたいと思う人はいっぱいいます。本当にいっぱいいます。

実際に私たちのところにも働きたいという方がきますし。

ただ、じゃあ何が不足してるか。これは人財活用不足だと思います。働きたい意欲はあるけれども働ける場がないという人と、企業は自分たちの都合のいい人材が集まらない。それを優秀な人材だと思ってると思うんですね。

人材と人財と言葉を分けているのは、人材は材料、人財は財産。つまり、材料ではなく、人を資産価値と捉えて、価値を高めることを前提に考えているため、私は使い分けています。

この記事は2024年8月1日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。 Podcastも合わせてお聞きください。

 

フリーランス活用の可能性

なので、これから特に沖縄県にある中小企業に関しては、人が集まらないんじゃなくて、「あなたの会社の人財活用不足ですよ」と。人財はですね、たくさんいます。全国各地にももう働きたいという人いっぱいいます。

ここで重要なのが、フリーランスの活用です。フリーランスって、特定のスキルに特化した専門家が多いんですよ。

例えば、ウェブデザインやプログラミング、マーケティングなんかの分野で。こういった人たちを上手く活用することで、自社にない専門性を補完できるんです。

もちろん、デジタル化できない業務もあると思いますが、でも本当にその仕事は、対面じゃないとできないものでしょうか?

今まではこうだったから、その延長線上で「うちの業界はこうだ!」と先入観に囚われているのではないでしょうか。

そういう企業はインベーションが起きず、デジタルを駆使した異業種からの参入企業があっというまに市場シェアを奪うことだってありえます。

UberやAirbとかが典型例ですし、生成AIの登場により業界再編、うかうかしていると、業界自体がぶっ壊れる可能性もあります。

私の会社では、経理は税理士事務所に会計フリー経由でアウトソース、Webサイト制作や動画制作などは、全国各地にいるバディー(仲間)とプロジェクトごとにチームを編成して業務を遂行しています。

バディーとはZoomで会うことはありますが、一度も対面で会ったことない人がほとんどです。

営業もいません。

総務もいません。

働きたいという意欲のある人は、自社独自のオンラインコースでXから自然と集まってきます。E-learnigとZoomによる交流会をしており、私が月に使う時間は2時間のみです。

求人広告も出してませんし、採用活動も積極的に行なっておりません。すでに全国各地から13名の方が集まっています。

スキルも年齢も出身地も経験も価値観もバラバラです。このメンバーのおかげで、私はとても助かっており、クライアントにも価値を提供することができています。

 

DXで業務効率化

それと、DXの推進も大切です。DXって難しく考えがちですが、要は仕事のやり方をデジタルツールを使って効率化すること、ビジネスモデルをがらっと変えることなんです。

例えば、クラウド上での共同作業ツールを導入するだけでも、仕事の進め方が大きく変わります。

これ、実は人財活用にも直結するんです。だって、効率よく仕事ができるようになれば、一人ひとりの力をもっと活かせるようになりますからね。

業務の1日のうちに自動化できることって、たくさんあると思います。本当に1日8時間勤務する必要があるのでしょうか。1日5時間勤務でもいいのではないでしょうか?

BrandBuddyzのスタッフは週3日、1日3時間から5時間しか仕事していません。Zoomで打ち合わせするたびに「今日はどこいるの?」って聞くほど沖縄以外の場所、県外や海外などどこからでも仕事をしています。対面で会うのは年に2回ほど、一緒に焼肉を食べるときくらいです。

リモートワークの活用

リモートワークの活用も重要です。例えば、うちはマーケティングリサーチをGoogle検索とかのキーワードのボリュームとかをパパっと調査するんですけども、「沖縄 求人」で検索するとですね、「沖縄 求人 50代」っていう検索キーワードが結構多く出てきます。

これ何かって言うと、やっぱり50代の人たちが仕事に困ってるって事ですね。でも、こういった経験豊富な人たちも、リモートワークなら活躍できるんです。場所を問わずに働けるってことは、人財の可能性を大きく広げることになるんですよ。

沖縄求人状況

業務フローの見直し

そして、忘れちゃいけないのが業務フローの見直しです。「うちはこれまでずっとこうやってきた」って考えをちょっと置いておいて、本当に今のやり方が最適なのか、考え直してみる。

例えば、会議の頻度を減らして、その分の時間を実務に充てるとか。書類の承認プロセスを簡略化するとか。こういった小さな変更が、実は大きな効果を生むんです。

ただし、中小企業の業務は属人化しているケースが多く、まずは業務フローを分解し、タスクに落とし込む必要があると思います。

そのタスクに必要なスキルセットを明文化し、自社で業務を行うトレーニングプログラムをつくっておかないと、「使えない人」と企業が勝手にレッテルをはってしまいます。

使えない人ではなく、人財を使うのが下手ということに気づかなければいけません。

余談ですが、ChatGPTのセミナーを経営者にすることがあります。ChatGPTのような生成AIを使いこなせる経営者と使いこなせない経営者に2局化します。

生成AIを使うことが上手な経営者は「人財を活用することが上手な経営者」です。逆に生成AIを使うことが下手な経営者は「人財を活用することが下手な経営者」です。

なぜなら、生成AIは曖昧な指示は曖昧なアウトプットしか出さないからです。

「空気を読め!背中をみろ!仕事を盗め!」みたいな昭和の働き方では、生成AIを使うこなすことは残念ながら厳しいと思います。

そういう経営者のもとには、人は集まりません。

 

多様な働き方の受け入れ

じゃあ、こういった人たちをどう活用していくか。リモートワークとか、フレックスとか、色んな働き方があるわけじゃないですか。だから、正社員じゃなくても、契約社員でもいいし、業務委託でもいいし、アルバイトでもいいし。色んな働き方があるわけですよ。

そういった多様な働き方を受け入れる。そして、多様な人財を活用する。そういった視点が、これからの中小企業には必要なんじゃないかなと思います。

多様な人財が能力を発揮し、その企業になじむためには、オンボーディングプログラムも用意する必要があります。

ミッション、ビジョン、バリューの共有など会社の存在意義や在り方のレクチャー、業務を遂行するうえでの必要なツールの提供やスキルのトレーニングマニュアルの提供などです。

中小企業こそ、オンボーディングプログラムを整備していく必要があると思います。そもそも「働きたい!」と思ってもらうためには、魅力の発信も必要になります。

私たちの会社では、採用サイトを作りたいという相談が増えており、現状Webサイト制作の半分以上は採用サイトの制作です。

ただし、外に向けて魅力的に発信する前に、自社の魅力を中小企業自身が気づいておく必要があります。このプロセスのことをインナーブランディングといいます。

 

まとめ:新しい視点で人財を見る

人材不足じゃないんです。人財活用不足なんです。だから、みなさん、ちょっと視点を変えてみませんか?「うちには人が来ない」じゃなくて、「うちはどうやったら人を活かせるか」って考えてみてください。

DXを進める、フリーランスを活用する、リモートワークを導入する、業務フローを見直す。これらはすべて、人財をより効果的に活用するための手段なんです。

余談ですが、あなたが読んでいるこの記事は、私が2分で話した音声を生成AIを活用して記事化したものになります。

この記事の作成時間は何分だと思いますか?たったの10分です。音声配信に2分、記事化するのに5分、修正するのに3分です。最近は、キーボードも使わず、声だけで文章を作成しています。音声ファイルを入れるだけで文字起こしまでしてくれる便利なツールも登場しています。

文章が苦手?企画が苦手?タイピングが遅い?そんなの関係ねー!笑

沖縄の中小企業には、まだまだ伸びしろがあります。多様な人財を活かすことで、きっと新しい価値を生み出せるはずです。

今日も一日、がんばっていきましょう!そして、新しい人財活用の形を一緒に探っていきましょう!

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