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インバウンドとは思想である

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
インバウンドとは思想である
インバウンドとは思想である
8:45

おはようございます、照屋です。

昨日、新たなプロジェクトが始まり、その打ち合わせで「照屋さんって種まきが上手いよね」と褒められました。

私は仕事が次々と入ってくるのですが、未来のために種をまくことが上手だとよく言われます。

これはこの考え方が根底にあります。ぜひ皆さんにも覚えていただきたいです。

それは「インバウンド」という思想です。

インバウンドとは?
顧客の成功を支援することで自らも組織としての成長を遂げることを重視する思想

Inbound is about providing value, before extracting value

by HubSpot

 

このブログ記事は2024年6月27日にポッドキャストにて配信した音声を記事化したものになります。Podcastも合わせてお聞きください。

 

インバウンドとは何か?

インバウンドとは、向こうからやってくることを指します。外国人観光客を指す言葉としても使われますが、マーケティングにおいても同じ考え方が適用されます。反対に、こちらから出向いていくことはアウトバウンドと呼ばれます。インバウンドとは思想でインバウンドの思想でマーケティング活動することをインバウンドマーケティングと言います。

インバウンドとは思想

インバウンドは、HubSpot(ハブスポット)というCRMプラットフォーム会社が提唱している考え方です。この思想は「自分から率先して価値を提供することで、お客さんや見込み客の成功を支援し、自らも組織として成長する」ことを重視します。

私はプロジェクトごとに多くのフリーランスの方と仕事してますが、このプロジェクトが終わったら、もうこの方には発注しないと思うことが多々あります。

逆に単価は低いけど、次はこの方に単価を高く発注したいと思える人もいます。それは思想の違いです。

その思想はプロジェクトを通してる起きるコミュニケーション、その方が発する言葉や仕事の姿勢でインバウンドの考え方なのかそうでないのかがすぐにわかります。

例えば、時間で仕事をする人です。時間は大切です。また無駄にできません。「私はこんなに頑張っているのにこんな安い単価で仕事を請けているからここまでしかできない」。プロフェッショナルとしてはもちろんそういう考え方も大事だと私は思います。

しかし、その方がまだ価値を提供していないのにも関わらず、そういう話をするということは自分目線であるということです。本人は価値を提供していると錯覚している場合は重症です。価値とはクライアントが感じるものだからです。

リソースがないから外注しているのにも関わらず、このフリーランスの方とお仕事することでこちらの手間がかかってしまう。そこをわからない方はインバウンドの思想ではない方です。

また細かい指示を出さないと動けない。質問が多い。これも次回から発注したくない方の特徴です。

逆に仕事をして、また仕事をお願いしたい、一緒に仕事をしたいと思う方の特徴は、こちらの意図を理解して先回りして手間を省いてくれる方です。

こういう方は一度お付き合いをするとまた追加発注をしたくなり、実際にチームとして次回も発注します。

あなたがもし、クライアントワークをしているのであればどちらのタイプでしょうか。

困っているクライアントのために、自分が今できることを一生懸命やろうと考えているのか、それとも「私が提供する価値に対して対価を頂かない限り私は仕事しません」というスタンスなのか。

価値を提供することの重要性

仕事が発生する前から、今自分ができることは何かを考え、先に相手のためになる価値を提供することが大切です。

売り上げがない、どうしようと言っている人は、自分がもらうことばかり考えていることが多いです。

簡単に言うと、テイク(受け取る)ばかりではなく、ギブ(与える)の精神をしっかり持つことが重要です。

Giveの精神を体現していて、私が尊敬している超優秀なクリエイターの方がいます。シモカタセイジさんです。

フリーランスのコミュニティで、私はロゴアニメーションを作成する方を募集しました。元々制作予算に入れていなかったため単価が安かったと思います。

そのため誰も手を挙げてくれませんでした。それを見たシモカタさんはすぐに動いてくれて、通常単価ではありえない金額でロゴアニメーションを最速で作成してくれました。

そのアニメーションのおかげでこの YouTube の番組企画は2年連続で当社にて受注し、今年度も実施するため3年連続実施することになりました。

それがこの YouTube 番組です。

デザイナーが作成した番組ロゴを動かすアニメーションはシモカタさんにつくってもらいました。

 

一度こういう価値を受け取ると、恩があるため、次はしっかりと予算を組んで、別のプロジェクトでも一緒に仕事をしたいと思いますよね。

 

インバウンドの実践方法

  1. 価値提供の精神を持つ
    まず、自分ができる価値提供とは何かを考えましょう。相手が何を必要としているかを理解し、それに応じた情報やサービスを提供することが重要です。

  2. 見込み客の成功を支援する
    お客さんや見込み客が成功するために必要なサポートを提供しましょう。これにより、信頼関係が築かれ、長期的な関係が生まれます。

  3. 継続的なコミュニケーション
    一度価値を提供したら終わりではありません。継続的にコミュニケーションを取り、相手のニーズに応じた情報を提供し続けることが重要です。

  4. 自己成長と学び
    自分自身も成長し続けることが大切です。新しい知識やスキルを身につけ、それを価値提供に活かしましょう。

芽がでて実るのはずっと先

あるクライアントに対して先に無料で価値ある情報を提供し、信頼関係を築いた結果、後に大きなプロジェクトを受注できたケースがあります。

このように、先に与えることで長期的な成功を収めることができます。

そのタイムラインは長く、今すぐに結果は出てきません。5年前に種をまいて、その時その時でできる最大の価値を提供し、関係性を築くことで時間差で巡り巡って自分に仕事が入ってきます。

仕事とは人が運んでくるものです。縁が運んでくるものです。

それは対価を受け取る前に、まずは価値を提供するというインバウンドの思想が日々の行動を決定し、その時まいた種が芽を出して、成長して、自分のもとに実として巡ってきます。

インバウンドマーケティングの重要性

インバウンドの思想に基づき行動するマーケティング活動のことを「インバウンドマーケティング」と言います。

Podcastの配信や、ブログ記事の発信、SNS の発信、YouTubeでの動画配信、メルマガやLINEによるコミュニケーションなど様々な手法があります。

インバウンドマーケティングは何もデジタル領域でやるものだけはありません。アナログなリアルなことでもインバウンドマーケティングはできます。

地域のコミュニティに参加したり、出会った人に対して自分が持っている情報を提供したり、相談に乗ったりすることもインバウンドマーケティングです。

インバウンドマーケティングは手法ですが、根底にあるのはインバウンドという思想です。自から率先して価値を提供し、先に相手に成功してもらう。

そうすることで、長期的な関係を築き、自らも成長していく。

ぜひ、皆さんもこの「インバウンド」の考え方を実践し、成功への道を歩んでください。

 

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