今日は、インサイドセールスがAIとアバターによってどのように変わるのかについてお話ししたいと思います。
インサイドセールスとは、簡単に言えば、外に出ない営業のことです。対照的に、フィールドセールスは外に出てクライアントと直接商談し、クロージングを行います。最近ではフィールドセールスも外に出ずに、Zoom商談で済ますことも増えてきました。
これをサッカーに例えると、フィールドセールスはフォワードであり、インサイドセールスはミッドフィルダーの役割を果たします。しかし、日本ではまだまだインサイドセールスは「テレアポ」のような位置付けがあるように感じます。
この記事は2024年7月11日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。
アメリカでは、インサイドセールスの考え方が発達しています。広大な土地を持つアメリカでは、営業が車で移動するのは非常に非効率です。そのため、電話を活用した営業であるテレマーケティングが普及し、さらにHubSpotのようなマーケティングオートメーションやセールスフォースのようなSFA(セールスフォースオートメーション)が導入されました。これにより、顧客データベース(CRM)をもとに、インサイドセールスが見込み客をホットリードに育て、適切なタイミングでフィールドセールスにパスする仕組みが整っています。
しかし、今後このインサイドセールスの役割がAIとアバターに取って代わると予想されれます。ちょうど今朝、インドからメールが来ました。HippoVideoというビデオセールスのプラットフォームの担当者から、「御社はHubSpotを活用しているのは知っています。HubSpotとHippoVideoの統合についてディスカッションしませんか」という内容でした。
このメールには、私に向けたパーソナライズされた動画が埋め込まれていました。このように、AIやアバターを活用した動画が既に営業ツールとして使用され始めています。
このトレンドを活用するために、企業はAIとアバターを積極的に導入する必要があります。AIはデータ分析を基に顧客のニーズを予測し、アバターはパーソナライズされたコミュニケーションを提供します。これにより、営業活動がより効率的かつ効果的になるでしょう。
当社でもAIを活用した実験的な取り組みをしていま。たとえば、こちらの動画は、このブログ記事(ビジネスにおける付加価値の重要性とその提供方法)をもとにプレゼンテーション動画に生成AIを活用して生成しました。
私がやった作業は、ツールにURLを入れただけです。自動的に翻訳し、AIが動画を生成し、かつアバターが音声で抑揚つけて話しています。生成には少し時間がかかり15分ほどでしたが、外出して戻ってくるころにはできていました。
インサイドセールスの未来は、AIとアバターの活用によって大きく変わるでしょう。これからの営業戦略を再考し、最新の技術を取り入れることで、競争力を維持し続けることが可能です。これは、人件費を大きくかけることができない中小企業にとってはチャンス到来です。どんな小規模な会社でも、AIやアバターを自社のインサイドセールスとして動かすことで、生産性の高い営業活動が可能になります。
インサイドセールスは、AIに任せて、営業担当者は見込み客と双方向性のコミュニケーションを行うことで、コンサルテーション営業にシフトしてくことが求められるのではないでしょうか。
今日も一日、頑張っていきましょう。