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【結論】AI時代の集客、何から始める?答えはオウンドメディアです

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
【結論】AI時代の集客、何から始める?答えはオウンドメディアです

「集客方法が多すぎて何から始めればいいか分からない…」そんなお悩みありませんか?AIの登場で集客は激変します。本記事では、なぜ今「オウンドメディア」を強化すべきなのか、その理由を3つのポイントで徹底解説。広告費を資産に変え、長期的に安定した集客の仕組みを築くヒントをご紹介します。

この記事は2025年6月30日に Podcastにて配信した音声を元に作成しています。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。 記事の下部には、より学びを深めるためのゲームがありますのでぜひ遊んでみてください。

 

はじめに:集客の「正解」が分からない…そんなあなたのための最終結論

多くの集客手法の選択肢に迷い、霧の中でどの道に進むべきか悩んでいるビジネスパーソンの混乱をイメージした画像です。

「TikTokが流行っているから、うちもショート動画をやるべきか…」 「やはり王道はGoogle広告?それともFacebook広告の方が費用対効果がいいのだろうか…」 「インフルエンサーに頼むのが一番早いと聞いたけど、費用はどれくらいかかるんだ?」

企業の経営者やマーケティングご担当者であれば、一度ならずこんな風に頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。

現代は、集客手法の選択肢が爆発的に増え、まるで答えのない迷路に迷い込んでしまったかのような状況です。日々の業務に追われる中で、次から次へと現れる新しい手法を追いかけるだけで精一杯。どれも中途半端になり、確かな手応えを感じられないまま、時間とコストだけが過ぎていく…。

そして今、私たちの目の前に「AI(人工知能)」という、これまでの常識を根底から覆すほどの巨大な変数が現れました。

「AIが人間の仕事を奪う」「AIを制するものがビジネスを制する」 そんな言葉に、期待よりもむしろ漠然とした不安や焦りを感じている方も多いかもしれません。

もし、あなたが今、 「小手先のテクニックに振り回されるのは、もう終わりにしたい」 「広告費を垂れ流すのではなく、未来につながる”資産”として投資したい」 「長期的に安定して、お客様に選ばれ続ける”仕組み”を作りたい」 と心から願っているのであれば、この記事はあなたのためのものです。

今回は、AIが当たり前になる時代を見据え、「結局、何に力を入れるべきなのか?」という問いに対する、極めてシンプルで、しかし本質的な「最終結論」をお伝えします。

 

第1章:あなたの知らない「メディア」の地図。トリプルメディアという考え方

オウンドメディア(城)、ペイドメディア(拡声器)、アーンドメディア(口コミ)の3つの関係性を、シンプルで分かりやすいイラストで表現しました。

結論をお話しする前に、まず私たちの現在地を確認するための「地図」を手に入れましょう。世の中にある無数のメディア(媒体)は、大きく3つの種類に分類できます。これを「トリプルメディア」と呼びます。この考え方を理解するだけで、自社の戦略が驚くほどクリアになります。

1. オウンドメディア (Owned Media) - あなたが所有する「城」 自社で所有し、完全にコントロールできるメディアのことです。

  • 具体例: 公式ウェブサイト、ブログ、採用サイト、メールマガジン、会社案内のパンフレット、名刺など。

  • 特徴: 伝えたい情報を、伝えたいタイミングで、伝えたい形で発信できます。いわば、あなたのビジネスの「本拠地」であり「城」です。

2. ペイドメディア (Paid Media) - お金を払って借りる「拡声器」 文字通り、費用(Paid)を支払って広告を掲載するメディアです。

  • 具体例: GoogleやYahoo!のリスティング広告、Instagram・Facebook・TikTokなどのSNS広告、テレビCM、新聞広告など。

  • 特徴: 短期間で多くの人に情報を届けたい(リーチしたい)場合に非常に有効です。しかし、お金を払い続けなければ効果は止まってしまいます。例えるなら、お金を払って借りる「巨大な拡声器」です。

3. アーンドメディア (Earned Media) - 信頼を勝ち取る「口コミ」 第三者が、あなたの会社や商品について自発的に発信してくれるメディアです。信頼(Earned)を勝ち取ることで得られます。

  • 具体例: SNSでのシェアや「いいね!」、ニュースサイトでの紹介記事、個人のブログでのレビュー、口コミサイトの評価など。

  • 特徴: 企業側でコントロールはできませんが、第三者からの客観的な評価であるため、非常に高い信頼性を持ちます。良い「口コミ」が広がれば、絶大な影響力を持ちます。

これまでの集客は、新しいお客様に出会うため、ペイドメディア(広告)に大きく依存する傾向がありました。しかし、AIの登場は、このパワーバランスを劇的に変化させます。

AIの進化により、ペイドメディアの広告運用は驚くほど自動化され、誰でも簡単に、それなりの効果を出せる時代がやってきます。広告用の動画や画像、キャッチコピーでさえAIが自動生成してくれるでしょう。

一見すると素晴らしいことのように思えますが、これは「広告(ペイドメディア)だけでは、競合との差別化が極めて難しくなる」ことを意味します。誰もが同じように強力な武器(AI)を手にするからです。

では、そんな時代に、私たちはどこに「砦」を築くべきなのでしょうか。

 

第2章:【結論】AI時代に強化すべきは、揺るぎない「オウンドメディア」である

中央に輝くオウンドメディア(ウェブサイト)が、他のメディアと力強く連携するハブとなっている様子を、先進的なイメージで表現しました。

数ある選択肢の中で、なぜ「オウンドメディア」なのか? それは、AIが進化すればするほど、オウンドメディアが他のすべてのメディア活動の「効果を増幅させるエンジン」であり、ビジネス全体の「揺るぎない土台」としての価値を増していくからです。

SNSや広告は、いわば「点」の施策です。しかし、オウンドメディアは、それらの「点」をつなぎ合わせ、価値ある「線」や「面」にしていくための中心的なハブとなります。

次の章で、なぜAI時代にオウンドメディアが絶対的に重要になるのか、その本質的な3つの理由を、さらに深く掘り下げていきましょう。

 

第3章:オウンドメディアを今すぐ強化すべき、3つの本質的な理由

オウンドメディアを強化する理由である「データ(燃料)」「信頼(盾)」「顧客体験(ハート)」の3つの概念を、1つの象徴的なビジュアルにまとめました。

理由1:AI活用の「最強の燃料」となる、あなただけの顧客データが手に入るから

 

「データは21世紀の石油である」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。AIにとって、データはまさに活動の源泉となる「燃料」です。そして、数あるデータの中でも、最も価値が高いのが、自社で直接収集した「ファーストパーティデータ」と呼ばれるものです。

オウンドメディアは、この最高品質の燃料を、合法的かつ継続的に収集できる、ほぼ唯一の場所なのです。

考えてみてください。あなたの会社のウェブサイトやブログには、

  • お客様がどのページを、どれくらいの時間読んでくれたか?
  • どんなキーワードで検索して、あなたのサイトにたどり着いたか?
  • どの記事を読んだ後に、問い合わせをしてくれたか?
  • どの商品ページを比較検討していたか?

といった、お客様の「生々しい興味関心や行動の記録」が日々蓄積されています。これこそが、ファーストパーティデータです。

この「自社だけのデータ」をAIで分析すると、何が起きるでしょうか?

顧客理解が飛躍的に深まり、「おそらく、こんなニーズがあるだろう」という推測のマーケティングから、「この層は、間違いなくこの情報に関心がある」という確信のマーケティングへと進化します。

  • ペイドメディアへの活用: オウンドメディアのデータから「受注に繋がりやすい顧客層」の人物像をAIが分析。その人物像に極めて近い層だけに、ピンポイントで広告を配信し、広告費用対効果を最大化する。

  • アーンドメディアへの活用: データ分析から「お客様が本当に知りたいこと、悩んでいること」を特定。その悩みに完璧に答える質の高い記事をオウンドメディアで発信することで、自然な形でSNSでのシェアや言及(口コミ)を誘発する。

実際に私の会社では、日々更新しているブログのデータ分析を徹底しています。どの記事経由で問い合わせがあり、最終的にいくらの売上に繋がったのかを全て数値で把握しています。すると、「今、市場ではこんなニーズが高まっているな」という仮説が生まれ、それを基に広告を打つことで、無駄のない集客が実現できています。

SNSや広告プラットフォームに蓄積されるデータは、あくまで彼らのものです。近年、プライバシー保護の観点からCookie規制などが進み、他社のプラットフォームに依存したデータ活用はますます難しくなっています。

自社でコントロールできるオウンドメディアで、顧客との信頼関係に基づいたデータを蓄積すること。それこそが、AIという最新鋭のエンジンをフルパワーで動かすための、最強の燃料を手に入れることと同義なのです。

 

理由2:情報洪水時代に「選ばれる理由」となる、絶対的な信頼を築けるから

 

AIによって、誰もが簡単に、それなりのクオリティの文章や画像を大量生産できる時代が到来します。世の中は、真偽不明の情報や、どこかで見たような薄っぺらいコンテンツで溢れかえる「情報洪水」の状態になるでしょう。

そんな時、人々は何を基準に情報を信じるでしょうか? それは、「誰が、その情報を発信しているのか」です。

Googleがウェブサイトを評価する基準として「E-E-A-T」という考え方を重視しているのは有名な話です。

  • Experience(経験): 発信者がそのテーマについて、実体験を持っているか。
  • Expertise(専門性): 発信者がその分野の専門家であるか。
  • Authoritativeness(権威性): 発信者がその分野の権威として広く認知されているか。
  • Trustworthiness(信頼性): 発信者やサイトそのものが信頼できるか。

これらは、AI時代の情報発信において、ますます重要になります。 企業のオウンドメディアは、この「E-E-A-T」を体現し、顧客からの絶対的な信頼を勝ち取るための最も重要な舞台です。

自社の専門領域について、現場で得た一次情報や独自のノウハウを、自らの言葉で、継続的に発信し続ける。この地道な活動こそが、他の誰にも真似できない「信頼の資産」として積み上がっていきます。

AIが生成したコンテンツであっても、その情報の正しさを担保し、最終的な品質に責任を持つのは、発信する企業自身です。あなたのオウンドメディアが、その分野における「信頼できる情報源」として認知されれば、ユーザーだけでなく、GoogleのAIからも高く評価されるようになります。

現に、私のクライアントの中には、ユーザーがChatGPTに質問した際の回答に自社サイトが引用され、そこから受注に繋がったという事例がすでに出てきています。これは、AIが「このテーマについては、この会社の情報が最も信頼できる」と判断した結果に他なりません。

「誰が言っているか」が全てになる時代。オウンドメディアは、あなたの会社が何者であるかを雄弁に語り、揺るぎない信頼を構築するための土台となるのです。

 

理由3:顧客を「熱狂的なファン」に変える、最高の顧客体験を提供できるから

 

ペイドメディア(広告)やアーンドメディア(口コミ)であなたの商品やサービスに興味を持ったお客様が、最終的にたどり着く場所はどこでしょうか? その多くは、あなたの会社のオウンドメディア(ウェブサイト)のはずです。

ここでの体験が、お客様が単なる「顧客」で終わるか、あなたの会社を応援してくれる「熱狂的なファン」になるかの分かれ道となります。

これまでのウェブサイトは、いわば「Web上のパンフレット」でした。会社概要や事業内容が一方的に掲載されているだけで、誰が見ても同じ情報が表示されるのが当たり前でした。

しかし、AI時代のオウンドメディアは「一人ひとりに寄り添う、優秀なデジタルパートナー」へと進化します。

  • AIチャットボットが、お客様の疑問に24時間365日、即座に的確に回答する。

  • お客様の過去の閲覧履歴や興味関心をAIが分析し、「以前、〇〇の記事を熱心にお読みでしたが、関連する新しい情報が出ましたのでいかがですか?」と、最適な情報を最適なタイミングで提示する(パーソナライズ)。

  • 飲食店であれば、唐揚げが好きな人には唐揚げの限定情報、もつ鍋が好きな人にはもつ鍋の新メニュー情報を自動で出し分ける。

このような「まるで、自分のことを分かってくれている」と感じる体験は、お客様に深い満足感と感動を与えます。これは、顧客エンゲージメント(関係性の深化)を劇的に高め、長期的な関係構築、LTV(顧客生涯価値)の最大化に直結します。

他社のプラットフォームでは、このような深いレベルでの顧客体験の提供には限界があります。自社で完全にコントロールできるオウンドメディアだからこそ、AIとCRM(顧客管理システム)などを連携させ、最高の「おもてなし」を実現できるのです。

オウンドメディアは、もはや単なる情報発信の場ではありません。お客様との関係を育み、ファンを創造するための「最高の体験を提供する受け皿」なのです。

 

第4章:明日から始める!「負けない集客の仕組み」を作る具体的な4ステップ

着実にステップを踏み、未来への道を一歩一歩築き上げていく、希望に満ちた建設的なプロセスをイメージした画像です。

「オウンドメディアが重要なのは分かった。でも、具体的に何から始めればいいんだ?」 そんな声が聞こえてきそうです。ご安心ください。壮大な計画は必要ありません。明日から始められる具体的なステップをご紹介します。

Step1:羅針盤をセットする「誰に、何を伝えるか」 まず、あなたのオウンドメディアが「誰のための、どんな場所なのか」を定義します。あなたのお客様はどんなことで悩み、何を解決したいと願っているでしょうか?そして、あなたはその悩みに対して、どんな専門知識や経験で貢献できますか?この「顧客のニーズ」と「自社の強み」が重なる部分が、あなたのメディアのコンセプトになります。

Step2:城を築く「自社ドメインでブログを始める」 SNSや無料ブログサービスではなく、必ず「自社のドメイン(〇〇.comなど)」を取得し、WixStudioやHubSpotなどのCMS(コンテンツ管理システム)でウェブサイトとブログを構築しましょう。自社のドメインこそが、Web上のあなたの「住所」であり、全ての資産が蓄積される場所です。初期投資はかかりますが、これは未来への最も重要な投資です。

Step3:最初の石を積む「たった1本の記事を書いてみる」 完璧な記事を目指す必要はありません。まずは、お客様からよく聞かれる質問や、あなたが日々の業務で培った専門知識の中から、「これなら誰かの役に立てる」というテーマを一つ選び、ブログ記事を書いてみましょう。「〇〇の選び方」「〇〇で失敗しないための3つのポイント」など、顧客の悩みに答える形が書きやすいはずです。

Step4:地図を広げる「データを計測し、次の一手を考える」 GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールといった無料の計測ツールを必ず導入しましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、「どれくらいの人が見てくれたか」「どんなキーワードで検索して来てくれたか」を眺めるだけでも、お客様の姿が見え始め、次にかくべき記事のヒントが無限に見つかります。

 

まとめ:AIは脅威ではない。あなたのビジネスを加速させる最高のパートナーだ

人間とAIが協力し、共に明るい未来を創造していくパートナーシップを、ポジティブで未来的なイメージで表現しました。

AI時代の到来に、私たちはもう振り回される必要はありません。 無数の集客手法に目移りし、他社のプラットフォームに運命を委ねる時代は終わりました。

これからの集客の王道は、極めてシンプルです。

自社の「オウンドメディア」という揺るぎない土台を築き、そこから得られる「データ」という燃料を使って、AIという「最新鋭のエンジン」を回し、ペイドメディアやアーンドメディアへと効果を拡大させていく。

この仕組みを理解し、実践すれば、あなたはもう目先のトレンドに怯えることはありません。広告費は消費ではなく「資産」に変わり、顧客との関係はより深く、強固なものになります。

AIは、あなたの仕事を奪う脅威ではありません。あなたの専門性や経験、そして何より「お客様と真摯に向き合いたい」という想いを、何倍にも増幅してくれる最高のパートナーです。

さあ、今日から、あなたの会社のウェブサイトを「ただのホームページ」から「未来を創るオウンドメディア」へと進化させる、その第一歩を踏み出してみませんか?

このブログ記事の内容を楽しく学べるゲームを作成しました!プレイヤーが経営者となって、AI時代の集客戦略を体験できるシミュレーションゲームです。

ゲームはここから。

AI時代の集客戦略ゲーム

顧客体験を最大化させるオウンドメディアを構築したい方はお気軽にご相談ください。

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