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リモートワーク環境でも成果が出るチームコミュニケーション方法

作成者: Asane|21/11/15 22:01

近年働き方改革として、リモートワークを実施する会社が増えてきました。特に現在は、新型コロナウイルスの影響で、リモートワーク化を進める会社はさらに増えてきています。

 

しかし、実際にリモートワークが浸透するにつれて、

・コミュニケーションレスになりやすい

・信頼関係が構築しづらい

・チームメンバーの状況がわからない

などのリモートワークならではの問題に直面していませんか?

 

今回は、リモートワーク環境において、どうすれば良質なコミュニケーションを取れるチームを作ることができるのかを紹介していきます。

BrandBuddyz(ブランドバディーズ)は、社員全員がリモートワークで、このブログを書いている私は、アメリカのサウスカロライナに住んでいます。

BrandBuddyzでは小規模事業者や中小企業、県内外の大手企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。

 

ビジネスをオンライン化したいけど、その方法がわからない方や実践しているけど上手くいっていないという方は下記よりお問い合わせください。

またリモートワークについていくつか記事を書いているので、こちらも参考にしていただければ幸いです!

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成果を出すチームに求められる条件

 

ここでいうチームとは、ある目標を達成しようとみんなで協力し頑張る集団のことを指します。 

しかし、チームのメンバーはさまざまな価値観を持っていたり、目標に向かいモチベーションも異なる場合があるでしょう。

 

そのようなチームが一丸となって目標達成に向かう上で大切なことは何でしょうか?

 

Google のピープルアナリティクスチームは効果的なチームを可能とする条件は何か調べました。

そこで導き出された答えは「心理的安全性」です。

心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動をとってもこのチームなら大丈夫だと信じられるかどうかです。

簡単に言うと、言いたい事がいいあえて、やりたいことがやれる、みんなが自然体でいられるような関係がチーム内で築けているかどうかということです 。

『Google流疲れない働き方』という本でも心理的安全性がないとパフォーマンスを発揮できないと述べています。

生産性が高いチームのメンバーは他のメンバーへの思いやりがあったり、共感する能力が優れています。 

相手を思えるからこそ、自分はここの一員として認められている、この場所なら安心して仕事に取り組めると思うことができ、結果としてチームの生産性が高まります。

 

では、どうすれば心理的安全性は上がるのでしょうか?

 

Google のリサーチチームは以下のように発表しました。

(1)マネージャーがプロジェクトに対し積極的な姿勢を示し、周りを理解しているという姿勢を示すこと

(2)対人関係や意思決定において相手を受け入れる姿勢を示すこと 

(3)強情にならない範囲で自身や信念を持つこと 

 

チーム全体としても、自分一人で進めようとするのではなくチームからの意見やアイデアを集めたり、個人的な仕事の進め方の好みをチームメンバー間で伝え合うことが大切だということが分かっています。

 

また、同じ調査結果ではチームの生産性にそれほど影響しないこととしてチームメンバーが働く場所が挙げられます。

つまりリモートワークで働くことと出勤し同じオフィスで近くに座り働くことで、チームの生産性に大きな差は生まれないということがわかりました。

 

 

リモートワークにおけるコミュニケーションの問題

 

上記で述べたように、リモートワークにおいて、チームの生産性を上げるためにチームメンバーが働く場所は関係しません。

しかし、これまでの仕事の形態が変化するわけなので注意するべきこともあります。

注意点の中でも特に大きな問題が「コミュニケーションの問題」です。

 

皆さんも体感でわかっているように、リモートワークではコミュニケーションの機会がどうしても減ってしまいます。

リモートワークで物理的に距離が離れていると何か特別な用がなければ、わざわざ連絡を取ることもなくなります。

また、油断すると誰ともコミュニケーションを取らずにただ自分の仕事を淡々と進めている状況になりがちです。

実際にこういったリモートワークの問題点により、2013年にはアメリカヤフーでリモートワークが全面禁止になり、2017年にはアメリカIBMでも数千人に及ぶリモートワーク勤務者をオフィス勤務へ戻しました。

 

リモートワークはチームの生産性に大きな影響を与えないマイナスの影響はほとんどないとされていたにも関わらず、実際にはうまくいってないところも多く存在しています。

 

この問題を解決するためには、リモートワーク特有のコミュニケーションの問題と向き合う必要があります。

上記で述べたように、チーム内の心理的安全性を高めるには他者への心遣いや同情配慮、共感が必要になります。

しかし、まずコミュニケーションを取らないことにはチームの信頼関係を築くことはできません。

 

特に日本人がリモートワーク環境において、コミュニケーションが取りづらい要因があります。

それは、ハイコンテクストによるものです。

日本人が普段用いているコミュニケーションはハイコンテクストといいます。

ハイコンテクストとは一言でいうと「察するコミュニケーション」のことです。

あえて言葉にせずとも自分の考えを理解してくれているだろうというコミュニケーションスタイルで、空気を読み相手の意図を察し行動するスタイルのことです。

このハイコンテクストがリモートワークにおいて足かせになっています。

 

オフィスに出勤しているとお互いの雰囲気もなんとなくわかるので、あえて言葉にせずとも伝えることができますが、リモートワークではそうはいきません。

リモートワークではみんなの働く場所が異なり、各自の状況も全く分かりません。

リモートワークでは、言葉を発せずに様子を察してほしいと言っても、それが不可能な状況です。

 

この状況を解決するためには、これまで私たちがやる必要がなかった、あえて言葉にするしっかりと伝えるというコミュニケーションスタイルを行う必要があります。

このくらいわざわざ言わなくてもいいか、と思うのではなく、誰も何も察してくれないという前提で、あなたから発信する必要があります。

発信しなければ伝わらなくて当たり前、という考え方に切り替え、伝えたいことがあれば自分自身で発信していきましょう。

 

例えば、既読スルーするのではなく、ちゃんと伝わっていること、その内容に対しあなたが理解できたのかどうか、賛成なのか反対なのか、すべてを相手に伝えるなどです。

 

このようにコミュニケーション方法を意識することで、リモートワークにおけるチームの心理的安全性が高まっていきます。

 

リモートワークだと一日中誰とも話さず作業だけをしてしまうようなこともあるかと思います。

オンライン会議や電話などで直接話す機会を定期的に設けることも大事なことの一つです。

 

リモートワークにおけるモチベーションの管理

 

ここでは、リモートワークにおけるモチベーションの管理方法について説明します。

リモートワークにおいては仕事以外でのコミュニケーションの頻度が減り、ずっと家にいることからプロジェクトに対してモチベーションを維持することが難しくなりがちです。

そのような状況下においてモチベーションを維持するために必要なことは何でしょうか?

 

解決策の一つとして評価基準のすり合わせがあげられます。

評価制度の仕組みや評価の観点、評価観点ごとの基準、そして評価と給与の結びつきをはっきりと示してもらうことでメンバーはその仕事に取り組む明確なモチベーションを手にすることができます。

どのような形式で自分の仕事が評価されるかがわかれば、納得して仕事に取り組むことができます。この納得感が大切になってきます。

また、評価を行う際は、メンバー自身に自己評価を行ってもらいましょう。

リモートワークでは結果だけに目がいきがちになってしまいますが、過程も評価しましょう。

自己評価を行うことでメンバーが評価して欲しいポイントを伝えることができるだけでなく、メンバー自身の振り返りがしやすくなります。

 

他にも、モチベーションパートナーを持つことも有効です。

モチベーションパートナーとは、へこんで落ち込んだ自分の気持ちを引き上げてくれる相手のことです。

この人といるとなぜか元気が出るんだよなぁ、この人と話していると気分が明るくなるんだよなぁ、と思える相手のことです。

そのような相手がすでにいるよという方は、ぜひ積極的にモチベーションパートナーと連絡を取るようにしてください。

モチベーションパートナーがいないという方も大丈夫です。

あなた自身がモチベーションパートナーとなれるように、周囲を元気付けるような行動やリアクションを取ってみてください。

人間は相手の行動や相手の感情を自分の中に取り込むことができます。

相手のモチベーションが高くなればあなた自身のモチベーションも高くなります。

 

 

まとめ

 

リモートワーク環境において生産性が高いチームを作るためには、「心理的安全性」が大切です。

このチームなら大丈夫、という安心感をチームメンバーが持つことでチームの生産性は上がっていきます。

しかし、リモートワークだとチーム内での信頼関係は築きにくいため、コミュニケーションの方法を意識する必要があります。

何も言わなくても伝わるだろうという考え方を改め、あえて言葉にしてしっかりと伝えるというコミュニケーションスタイルにシフトしていきましょう。

最後に、リモートワークではモチベーションを保つことが難しいです。

そこで、人事評価制度を整え何をどのように頑張れば給与が上がるのかはっきりさせ、メンバーのモチベーションを保ちましょう。

他にも、モチベーションパートナーを見つけることでもあなたのやる気を維持できます。

 

以上、リモートワーク環境において生産性が高いチームワーク方法について説明しました。

 

他にも、リモートワークに関する記事を作成していますので、お役に立てていただければ幸いです。

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