若手社員の管理職離れが加速する今、組織はどう変わるべきか?リモートワークで自走するチームを作るブランドバディーズの実践から学ぶ、指示待ち文化を壊す具体策を解説します。記事の下に組織運営シミュレーションゲームのリンクを掲載しています。ぜひ遊んでみてください。

この記事は2025年6月26日にPodcastにて配信した音声を元に作成しています。 Podcastも合わせてお聞きください。
若者が管理職になりたくない社会。その背景とは?
近年、若い世代の間で「管理職になりたくない」という意識が急速に高まっています。TBSの報道によると、若手社員の77%が管理職になりたくないと回答しています。さらに、パーソル総合研究所のデータでは、日本で「管理職になりたい」と思っている人はわずか21.4%。
比較してみると、インドは86.2%、ベトナム86.1%、中国74.2%、韓国60.2%。世界的に見ても、日本の数字は圧倒的に低いんです。
これは決して「若者のやる気がない」わけではありません。組織の構造や働き方が現代に合っていないことが、この数字の背景にあります。
管理職=地獄?が招く組織の停滞
今の日本企業の典型的なイメージはこうです。
- 責任が重すぎる
- 自分の時間がなくなる
- メンタルが壊れる

上司は疲れ果て、ストレスまみれ。家庭も崩壊。そんな姿を見て「自分はああなりたくない」と思うのは当然の流れです。
つまり、若者が悪いのではなく、企業の組織構造が限界に来ている。
昭和の成功モデルのまま、令和の時代を生きようとすること自体に無理があるんです。
指示待ち文化の正体
指示待ち文化は、社員が怠惰だから生まれるのではありません。
原因はシンプル。
これが当たり前の組織設計になっているからです。

社長が「任せる」と言いながら、実際には出てきた案をひっくり返す。すると社員は「じゃあ最初から言ってよ」となり、やがて考えるのをやめます。
これ、企業だけでなく、クライアントワークにも全く同じ構造が存在します。クライアントの指示がなければ動けない制作会社。結果として、双方が疲弊していきます。
ブランドバディーズの実践:自走する組織づくりのリアル
私たちブランドバディーズは、フルリモートワークが前提の組織。だからこそ、「指示待ち」ではなく、自分で課題を特定し、解決することが求められます。

✔️ 細かい指示はしない
- ツールの使い方は「サポートに聞いて」
- 分からないことは「まず自分で調べる」
自立を促すのが基本姿勢です。
✔️ 毎朝の「1分間スピーチ」
- 各自が自由なテーマで1分間話す
- 他のメンバーからフィードバックをもらう
雑談だけではなく、「話す・聞く・考える」力が鍛えられる習慣です。
この仕組みによって心理的安全性が生まれ、意見が言いやすい空気ができています。
✔️ タスクの可視化
- プロジェクト管理ツールで、誰が何をしているかを見える化
- 誰かの遅れや負担が可視化され、自然に助け合いが生まれる
✔️ トレーニングとマニュアル化
- わからないことは試行錯誤し、マニュアル化する
- 学んだことをアウトプットする文化が組織全体を強くする
それでも失敗はある。でも続ける理由
正直言います。未経験の人をリモートで育てるのはめちゃくちゃ難しい。
でも、「自分で考えて行動する」力がある人材は、場所に縛られず、時間にも縛られない、最強のチームメンバーになります。
だからこそ、この働き方を諦めない。
経営者がやるべき3つのこと

1. 「指示」をやめて、「目的」を伝える
やり方ではなく、「なぜそれをやるのか」を丁寧に伝える。
目的が伝われば、方法は各自が考えるようになります。
2. 「小さな発信の場」をつくる
毎朝の1分間スピーチのように、
「自分の考えを言う」「人の話を聞く」習慣を組織にインストールする。
3. タスクを見える化する
誰が何をやっているのかが全員に見える状態を作る。
見える化することで、指示なしでもお互いがサポートできる組織になります。
まとめ:リーダーシップの再定義
管理職=管理する人。
…ではありません。

「ミッションビジョンを描き、仲間を導く人」これが現代のリーダーの役割です。
ブランドバディーズのミッションは、
「原石を見つけ、輝かせるバディになる」こと。
社員一人ひとりが自分の中の原石に気づき、磨き、社会に価値を届けていく。
そのための仕組みづくりが、経営者の仕事です。
そして、今の日本に必要なのは、管理するリーダーではなく、共に未来を描けるリーダー。
あなたの会社にも、その第一歩を踏み出すチャンスはあります。
組織運営シミュレーションゲーム
お題に対して答えるだけで、組織のチームモラルや生産性、自主性を可視化できます。ぜひ、あそんでみてください。
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