価値は“ズラす”ことで生まれる
「今の仕事、本当に自分の価値を活かせているんだろうか…」
もしあなたがそう感じているなら、ちょっと視点を変えてみましょう。あなたのスキルや経験は、今の環境だけではなく、他の場所でも輝く可能性があります。
僕の経験から言えることは、マーケットをズラすだけで、あなたの価値は劇的に変わるということ。そして、それは「一生食いっぱぐれのしない考え方」に繋がるということです。
この記事は2025年3月27日に ポッドキャストにて配信した音声ベースに作成しています。Podcast も合わせてお聞きください。
人が集まらないのは「魅力がないから」ではない
よく経営者の方から「求人出しても応募が来ない」という相談を受けます。でも、魅力がないのではなく、“伝わっていない”だけということがほとんどです。
僕の会社では、4年前「未経験OK・週1回1時間からOK・フルリモート」で求人を出したところ、たった2日で20人の応募がありました。
これは、スキルや条件の問題ではなく、伝え方と届け方=マーケットの選び方の問題だったんです。
今回も2025年3月11日にハローワークに求人票を出して3月25日には募集を終了しました。募集期間はわずか14日間です。5人のエントリーがあり2人採用いたしました。
自分のスキルを“違う角度”から見てみる
ある整備工場の経営者さん向けに2025年3月26日に沖縄県宜野湾市中央公民館にてChatGPTセミナーをやったときのこと。参加者の方がこんな風に言ってくれました。
「今すぐじゃなくても、いずれ絶対に必要になると思った」
「動画でオイルの説明とかできたら面白そうですね」
整備士さんの持つ“技術”や“知識”は、TikTokやYouTubeのような場所ではまったく違う価値になります。伝える“場所”をずらすだけで、スキルの価値が一気に高まる。
これこそが「マーケットをずらす」という考え方です。
なぜマーケットをズラすと価値が出るのか?
参加者は整備工場の方々は普段、チャットGPTを使いません。彼らにとって、僕の知識は非常に価値のあるものだったんです。
つまり、あなたが当たり前にできることも、他の誰かにとっては特別なことかもしれません。自分のスキルや経験を、必要としている人たちに届けることで、あなたの価値は最大化されます。

スマートフォンでチャット GPT のアプリを音声入力やアドバンスボイスモードでチャッ操作している様子です 。 操作している整備士さんの指はオイルで黒くなっていました。一生懸命現場で働いている整備士さん、かっこいいですね。
具体的な「マーケットをズラす」方法
- 自分のスキルを棚卸しする: あなたは何が得意ですか?どんな経験がありますか?
- 異なる業界や職種を調査する: あなたのスキルや経験を活かせる場所はどこですか?
- 情報発信を始める: ブログやSNSで、あなたの知識や経験を発信しましょう。
- コミュニティに参加する: 異業種交流会やオンラインコミュニティに参加し、情報交換をしましょう。
- 積極的に提案する: あなたのスキルや経験を活かして、新しい仕事を生み出しましょう。
マーケットをズラして成功した事例
実際私のバディや私の知り合いとかにアドバイスをさせていただいてマーケットずらしてうまくいってるケースをご紹介します。
- Webデザイナー: Webサイト制作だけでなく、Webを活用した広報活動に苦労している病院やクリニックのサポート。
- 動画編集者: YouTubeチャンネルの編集だけでなく、企業の研修動画やPR動画の制作。
- SNS運用担当者: 企業のSNS運用だけでなく、地域のイベントや観光情報の情報発信
一生食いっぱぐれのしない考え方
マーケットをズラすことは、あなたのキャリアを広げるだけでなく、一生食いっぱぐれのしない考え方にも繋がります。
- 常に変化に対応する: 時代の変化に合わせて、自分のスキルや経験をアップデートしましょう。
- 新しいことに挑戦する: 失敗を恐れずに、新しいことに挑戦しましょう。
- 自分の価値を信じる: あなたのスキルや経験は、必ず誰かの役に立ちます。
価値の見つけ方とは?
図:あなたの中の「普通」が、誰かの「価値」になる
- あなたにとって当たり前のこと(例:整備中の判断基準)
- 一般の人には未知の知識 → 解説動画やブログで価値になる
- 発信場所をSNSやWebサイトに変える → 共感と信頼に変わる
自分の物語を「伝える力」も資産になる
うちの会社も最初は自宅から始まりました。事務所がなければ採用もできない。そこでコワーキングスペースを借り、少しずつ“整えていく”ことから始めました。
でも、一番大切だったのは“場所”よりも“想い”。
「どんな思いで仕事してるのか?」「なぜ今この仕事をしているのか?」
こういうストーリーが、会社やブランドの“土台”になっていくと感じています。
マーケットをずらす戦略ピラミッド
図:現在地からずらすだけで広がる未来
- 最下層:今やっていること(整備/現場作業)
- 中間層:見せ方を変える(SNS/動画/ブログ)
- 最上層:マーケットを変える(採用/販促/教育)
コツコツ続ける人が、最後は勝つ
派手なブレイクではなく、地道に価値を積み重ねる。
僕は「ブレイク」より「じわじわ伸びる」方を選んでいます。小島よしおさんが、子供にウケて、再ブレイクしていますね。
僕自身、独立当初は、動画制作の仕事をしまた。スマホ1台から始めて、今はチームで制作するまでになりました。
AIやChatGPTも同じで、僕らは開発者ではないけれど、業務で活用することで十分な価値が生まれます。
一生食いっぱぐれない考え方のサイクル
図:スキルを“環境”と“届け方”で磨く
- 自分の持ってるものを見直す(棚卸し)
- 少しだけずらして伝えてみる(例:SNS発信)
- 小さな仕事やつながりが生まれる
- 自信がつき、また新しいことに挑戦できる
マーケットをずらして“輝ける場所”を見つけよう
整備士だから整備だけ、Webデザイナーだから制作だけ——そんなふうに“職種で自分を固定”してしまうと、もったいない。
「価値が出ない」と思っていたことも、見せ方や届け方を変えるだけで一気に変わります。
少し視点を変えることで、“一生食いっぱぐれない考え方”が手に入る。
このエピソードが、そのヒントになれば嬉しいです。
悩んだ時は、ぜひそっと声をかけてくださいね。