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DX成功の鍵は暗黙知を可視化すること

作成者: Hiroki Teruya|24/09/11 1:09

デジタルトランスフォーメーション(DX)を成功させていく、うまく進めていくためには、社内の暗黙知の見える化作業が必要だと感じています。今日はこのテーマについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

この記事は2024年9月11日にポッドキャストにて配信した音声を記事化したものになります。ポッドキャストも合わせてお聞きください。

 

まず、こんな疑問を持ったことはありませんか?

  • 結果を出せる営業マンと出せない営業マンの違いは何なのか?
  • 結果を出せる営業マンはどういうコミュニケーションをクライアントとしているのか?
  • どういう準備をしているのか?
  • なぜ結果が出て、なぜ結果が出なかったのか?
  • その再現性はあるのか?

これらの疑問に答えるためには、優秀な営業マンの持つ「暗黙知」を可視化する必要があるんです。

具体的には、以下のような要素を見える化していく必要があります。

  • クライアントとのコミュニケーション内容
  • 営業マンの経験値や知識
  • クライアントの言葉に対する反応
  • 成功や失敗の要因分析

これら一つ一つを見える化していくと、再現性のあるものが生まれてくると思うんです。

今までは、これらの属人化された知識や経験は、その優秀な営業マンやクリエイターの頭の中にしかありませんでした。これをアウトプットして見える化していく作業は、とてもとても大変だったと思います。

でも、iPhone 16 Appleインテリジェンスの登場によって、これら全てを可視化できるようになると予想されています。例えば、話している内容の文字起こしがスマートフォンの中で可能になってくるんです。

そうすると、これらのアウトプットを全てデータ化しておくことによって、AIに分析させたり、AIによって改善を提案させたりすることができるようになります。さらに、他のメンバーに対して再現性のあるようなカリキュラムや教育コンテンツを作成し、トレーニングすることで、同じように結果を出せるようになってくるんです。

この改善のスピードがめちゃくちゃ早くなってくるのではないかなと思っています。

ここで重要なのは、デジタルトランスフォーメーションを成功させていくためには、まず属人化されてその人しか持っていないような知識、情報、経験というものをアウトプットしていくことが先決だということです。

では、具体的にどのようにして暗黙知の可視化を進めていけばいいのでしょうか?いくつかのステップを提案します。

  1. 優秀な社員の行動観察: 優秀な営業マンやクリエイターの日々の業務を観察し、その行動パターンを記録します。
  2. インタビューの実施: 彼らの思考プロセスや意思決定の基準について、詳細なインタビューを行います。
  3. 業務プロセスの文書化: 成功事例のプロセスを詳細に文書化し、マニュアルやフローチャートを作成します。
  4. AIツールの活用: 音声認識やテキスト分析のAIツールを使用して、会話や文書から重要な情報を抽出します。
  5. データベースの構築: 収集した情報を体系的に整理し、検索可能なデータベースを構築します。
  6. 定期的な振り返りと更新: 定期的に成功事例や失敗事例を分析し、データベースを更新していきます。

このプロセスを通じて、組織内の暗黙知を形式知化し、共有可能な資産として活用することができます。そして、これがデジタルトランスフォーメーションの成功につながるんです。

最後に、この取り組みの重要性を強調しておきたいと思います。デジタル技術を導入するだけでは、真のトランスフォーメーションは達成できません。組織の中に眠る知恵や経験を可視化し、全員で共有できるようにすることこそが、DXの本質なんです。

今日からでも、あなたの組織の中にある暗黙知を見つけ出し、可視化する取り組みを始めてみませんか?きっと、新たな気づきや改善のヒントが見つかるはずです。

今日も一日、頑張っていきましょう!