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マーケッターは「天の時、地の利、人の和」の3つのピースが揃うように存在する

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
マーケッターは「天の時、地の利、人の和」の3つのピースが揃うように存在する
マーケッターは「天の時、地の利、人の和」の3つのピースが揃うように存在する
6:30

おはようございます。照屋です。今日は、マーケティングにおける「天の時、地の利、人の和」について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

この言葉、聞いたことありますか?中国の孟子が唱えた言葉で、経営者のマインドセットを語る時によく使われます。簡単に言えば、「タイミング」「立地」「人間関係」この3つが揃えば成功する、という考え方なんです。

最近、まさにこの3つの条件が揃った瞬間を目の当たりにする機会がありました。その体験を皆さんと共有しながら、ローカルビジネスの成功の秘訣について一緒に考えていきましょう。

皆さんは、自分の地元にどんな魅力的な小さなビジネスがあるか、気づいていますか?

私の地元、沖縄のうるま市に「島国ブルワリー」というクラフトビールメーカーがあります。場所は、サンエーという地元のスーパーの駐車場の裏手。

そこにある小さなアパートの1階に「うさぎ」という予約制の美味しい居酒屋があって、その敷地内に会員制バー「レディーバード」があるんです。そして、その駐車場に置かれたコンテナで、ビールを醸造しているんです。

この記事は2024年7月6日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。

 

島国ブルワリーの所在地

 

島国ブルワリーのインスタグラム

 

想像できますか?本当に小さな規模から始まったビジネスなんです。

このブルワリーを立ち上げたのは、ニュージーランド出身のマイクさんと、居酒屋とバーのオーナーである儀武さん。この二人の情熱から生まれた小さなビールメーカーを、私たち地元うるま市の人間が応援していこうという機運が高まっているんです。

さて、ここで皆さんに質問です。地元の小さなビジネスを応援するとき、あなたならどんなことができると思いますか?

私の場合、このブルワリーのウェブサイト制作と、写真・映像の撮影をお手伝いさせていただきました。でも、ただ単に制作するだけでなく、まず徹底的な事前調査を行いました。

WixStudioで構築したWebサイトの事例

BrandBuddyzで制作した島国ブルワリーのWebサイト

なぜでしょうか?それは、相手のビジネスモデルや市場動向、競合状況をしっかり把握しないと、的確な提案ができないからです。皆さんも仕事で誰かをサポートする時、まず相手のことをよく知ろうとしますよね?

驚くかもしれませんが、私は全国800社のクラフトビールメーカーのホームページをチェックしました。大変な作業でしたが、これによって業界の傾向や、小規模醸造所の動向を知ることができました。

<ヒアリング時のマインドマップ>

マーケティング戦略はリサーチが重要

事前リサーチをしたうえで、ヒアリングします。競合他社と比較して圧倒的なポジショニングをつくるには、Webサイトはどうあるべきか?どういうブランドストーリーをつくるか?ここを詰めるのがヒアリングです。

私は島国ブルワリーならではの魅力を引き出すため、「Beer is a journey」というコンセプトを決めました。ビールを通じて旅するような体験を提供する。

そんなイメージです。また、この島国ブルワリーが誕生した背景は、旅先で出会った島国の二人、マイクさんと儀武さんの土台となる、誕生物語を表してます。

ここで皆さんに問いかけてみたいと思います。あなたの地元の特産品や名物を、世界に向けて発信するとしたら、どんなコンセプトや切り口で紹介しますか?

島国ブルワリーの場合、あえて「沖縄らしさ」を全面に出さず、国際的な雰囲気を醸し出すウェブサイトにしました。なぜなら、最初から海外市場も視野に入れているからです。沖縄在住の外国人(在沖米軍人)や、本物志向のビール愛好家に響くようなデザインを心がけました。

このアプローチは、実際のうるま市出身のお披露目会で効果を発揮しました。英語での紹介映像に日本語字幕をつけるなど、国際的な雰囲気を演出。

地元のテレビ局にも取り上げられて注目されています。

OTVで紹介された影像

昨日のパーティーでも、飲みながらパーティー参加者に制作意図を伝えると、「なるほど、そういう戦略だったのか」という反応をいただきました。

ここで、「天の時、地の利、人の和」に話を戻しましょう。

  • 「天の時」:コロナ禍の準備期間を経て、観光客が戻り始めるタイミング
  • 「地の利」:独特の文化と自然を持つ沖縄という立地
  • 「人の和」:地元の人々や、様々な縁でつながった協力者たち

この3つが見事に重なり、島国ブルワリーの船出となったのです。

皆さんの周りにも、こんな風に条件が揃いつつある地元企業はありませんか?

私がこの経験から学んだのは、ローカルビジネスの成功には「地元の人を巻き込むこと」が重要だということです。同時に、グローバルな視点を持ち、独自の魅力を引き出すブランディングも欠かせません。

何かクリエイティブな仕事やプロジェクトに取り組む時は、「天の時、地の利、人の和」の3条件を意識してみてください。

自分の役割は何か、どんなアプローチが効果的か、深く考えてみるのです。きっと、仕事の成果が大きく変わってくるはずです。

皆さんの地元にも、きっと応援したくなるような素敵な小さなビジネスがあるはずです。そんな企業の魅力を引き出し、大きく育てていく。そんなお手伝いができたら素敵ですよね。

一緒に、地域に根ざしたビジネスの成長を支援していきましょう!

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