オンラインスクールを立ち上げる上で、コースの撮影、コンテンツ作り、サイトの作成など多くの作業が発生しますが、誰もが直面するのが、「コースの料金設定」かと思います。
長年、講師をオフラインでやってきた方やYoutube、インスタで情報を発信していると、コンテンツ作成は難しい!と思うほどでもないかもしれませんが、料金設定に関しては、また別問題ですよね。
料金を低く設定しすぎたり、逆に高く設定しすぎて返金希望のクレームが入ったりなど、料金設定はとても決めるのが難しい分野です。
今回は、オンライン学習ツールのThinkificが顧客に勧めている料金設定をする時に知っておきたいポイントや低価格でコースを販売した方が良い例、料金設定で迷っている方にはぜひ参考にしてほしい点をご紹介します。
オンラインスクールをこれから立ち上げる方にとてもおすすめな内容になっていますので、参考までにご覧ください!
こちらの記事は、オンライン学習ツールでとても有名なThinkificの記事を元に翻訳・要約している内容になります。
https://www.thinkific.com/blog/pricing-online-courses/
全て英語にはなりますが、直接お読みになりたい方は、Thinkificの記事もぜひお読みください。
オンラインコースを低価格で販売するデメリット
オンラインスクールを立ち上げる際に、多くの方が低価格で商品を販売する傾向があります。
場合によって、低価格で販売することはメリットになる時もありますが、低すぎる価格で販売した場合のデメリットを簡単にご紹介します。
-マーケティング(集客)に力が入らない・宣伝する余裕がない
コースが安いからといって、多くの方が惹きつけられて購入するという訳ではありません。
値段が低い、高い関係なく、コースの宣伝は行うべきです!
しかし、マーケティングはかなり時間とお金を投資しないといけないですよね。
もし、あなたのコースの料金が低すぎると、こんな安いコースのために時間とお金を投資するのが少し無駄に感じるかもしれません。
また、コースの料金が低いと、広告費を出したところで利益どころか赤字になる可能性が高くなるため、コース料金とマーケティングをセットで考える必要があります。
どっちみちコースの宣伝をする必要があるなら、適切な料金設定をしたいですよね!
-コースの本来の価値を下げてしまう
一般的に、料金が安ければ商品も安い!という認識が人間にはあるものです。
そのため、低すぎる料金で販売してしまうと、コンテンツも本来の価値より低いと思われがちです。
-低価格は質の低い顧客を集めやすい
低価格でコースを販売する場合、生徒はコースを完了しない可能性が高く、学んだことを実践する可能性は低いようです。
きっとみなさんも、安い商品を買って使ってない物って結構ないですか?
私はあります笑
安さに引かれて買ったものの実際使わずにそのまま引き出しの中に…。
オンラインコースの販売でも結局は同じです!安い値段に引きつけられて購入はしてくれるが、コースを完了しないため、リピーターになったり、あなたのファンになる可能性はとても低いんです。
あなたのオンラインスクールを立ち上げる目的はなんでしょうか?
単にコースを販売することですか?それともコースを通して結果を出してもらうことですか?
適切な料金を設定することで、質の良い顧客を集めることができ、リピーター・ファンを増やすことができます。
低すぎる・安すぎる料金っていくら!?
ここまでいくつかのデメリットを挙げてみましたが、低すぎる料金って一体いくら!?と思う方もいるかと思います。
実際、いくらが低すぎるなんて、ケースバイケース(状況)のため、〇〇円です!なんて言えません。コースの内容や業界でのあなたの認知度や信頼性などによって変わってくるものです。
ですが、Thinkificによると、オンラインコースを50ドル以下で販売することをお勧めしていないようです!
しかし、場合によっては、低価格でコースを販売することが正解の場合もあります。
ここからは、低価格でコースを販売するのが適切な場合についてご紹介します。
低価格でオンラインコースを販売するのが適切な場合!
-コースを先行販売する
コースを先行販売する場合、コースのコンテンツがまだ用意できていなくても、コースが公開され次第、生徒はコースにアクセスできることを理解してもらう必要があります。
また、コースのコンテンツを作成する前に先行販売することで、興味があるユーザーたちに意見を求め、彼らが求めている内容をコンテンツに含めることができます。
事例として、John Jantschさんは、登録を締め切る前に低価格で販売し、フィードバックを集めて、数ヶ月後により多くのコンテンツ(より高い料金)のコースを公開させました。
低価格で購入後に、より自分がほしいと思っている情報が詰まっているコースが公開されると生徒たちだけでなく、経営者両者にとってウィンウィンですね!
-料金が上がる前のカウントダウン
人って締め切り期限があると、切迫感を抱きますよね。
そのため、コースの料金が上がる設定をしてカウントダウンを表示させることで、ユーザーはすぐ購入したくなります。
ウェビナーを開催する方は、期間限定の割引を提供していることをウェビナーの最後に紹介するのもいいかもしれません。
また、期間限定で料金を下げる以外の効果的な方法は、期間限定のオプションを含めることです。
例えば、料金は通常のままで、10日間だけ一対一のzoomセッションやギフトをつけたり、一部のコースへ無料アクセスできたりなどです。
料金設定をする時に知っておきたい6つのポイント
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コースの内容の価値に基づいて料金を設定する!
多くの方は、高い料金で設定するコースは、コースの動画は長い必要があると思うようですが、実際それは間違っています!
重要なのは、コンテンツの価値です!
コンテンツの長さではなく、コンテンツの価値に基づいて料金は設定すると言っても、30分のコースに4万円という料金を設定した場合、購入する人はいるでしょうか?
万が一、購入者がいたとしても、返金を要求される可能性は高いですよね。
Thinkificのウェブサイトによると、500ドル以上のコースを販売する場合は、3〜5時間のレッスンをコースに含めることをお勧めしているようです。
コンテンツの内容の価値に基づいて料金を設定しつつも、購入する生徒のことも考えることで、最適な料金設定ができます。
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競合他社の調査をする
ウェブサイトを作成するにも、商品を販売するにも、とても大事なのが競合他社の調査です。
競合他社の調査をするからと言って、その中間の料金を設定するということはしないようにしましょう!
では、なぜ競合他社の調査をするの?と思いますよね。
競合他社について調査する場合は、どのようなトピックのコースにお金を払っているのかを確認するといいかもしれません。
コースの料金選択のためでなく、業界内でどのような需要があるのか知るためにリサーチをします。
一部は、実際に競合他社のコースを購入して内容を確認し、自分のコースをどのようにより優れたものにできるのか比較する人もいるようです。
競合他社で、用意しているトピックのコースがなく、料金も低いものばかりの場合でも、挑戦する価値はとてもありますので、あくまでも自分のコースの需要があるのかどうか調べて参考にしてみると良いかもしれません。
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コースの価値を数値化する
例えば、あなたのコースを受講すると、生徒は独学するのと比べて時間の節約になりますか?それともお金の節約ですか?
もし、時間の節約になるのであれば、独学に比べて〇〇時間節約できる!ということを強調します。
時間・お金どちらの場合でも、このコースを受講すれば、どれほどのメリットがあるのか、言葉だけでなく、数値も含めて興味がある方に訴えかけましょう!
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様々な価格帯でひたすらテストする
価格帯をテストするには時間はどうしてもかかりますが、とても効果的な方法とも言えます。
Thinkific のCEOである Greg Smithさんは、以前LSATコースを販売した際に最初は29ドルではじめ、徐々に料金を何度か上げて、最終的に389ドルが最適な販売価格であることがわかりました。
Gregさんのように、コースの価格を低い料金から上げていき、販売数が下がり始めるまで料金を上げていきテストすることで自分が想像もしていなかった料金が最適であることがわかりますので、ぜひテストしてみてください。
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業界における信頼性・認知度
自分自身、業界においてどれほどの認知度・信頼性があるのか考えてみるのは良いことです。
例えば、本を出版したり、講演を開催したり、メディアに取り上げられたことはありますか?また、生徒やクライアントの口コミはありますか?
これらの点が当てはまるのであれば、コースの料金を高く設定しても購入者は多いかもしれません。
もし、まだ業界で認識されていない場合は、無料のコンテンツを公開して認知度・信頼性を高めていくことができます。例えば、ブログ、YouTube、ポッドキャスト、インスタなどユーザーが無料で情報を得られる場を作るととても効果的です。
一つの事例として、エリザベス・ライザーさんを挙げることができます。
Thinkificを通して、栄養と生活全体の専門家としてオンラインコースを提供しています。
とても最近では人気が出ており、ブログ、YouTubeなどで健康的なレシピや栄養に関するアドバイスを定期的に公開しています。
エリザベス・ライザーさんに関する記事はこちら:
https://www.thinkific.com/blog/elizabeth-rider-7-figure-health-wellness-business-online/
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コースの目的を考える
最後にコースの目的は何かを考えます。
コースを作成するのはなぜ?コースを通して販売している別の商品を購入してもらうためですか?コースを通して特定の収益目標を達成することですか?
目的・目標は様々だと思いますが、例えば、収益目標がある場合は、このコースをいくらで、どれほどの生徒が購入したら、目標達成できるのか逆算して考えてみると、具体的な数字が見えてくるかもしれないですね。
まとめ
ここまでで、オンラインコースを低価格で販売するデメリットや低価格でオンラインコースを販売するのが適切な場合、料金設定をする時に知っておきたい6つのポイントなどをご紹介してきました!
料金設定はとても悩む分野ですので、少しでもこの記事がお役にたつと嬉しいです。
弊社ブランドバディーズは、Thinkificの公式パートナーに認定されています。
企業のオンライン化サポート・オンラインスクール立ち上げ・Webサイト作成などのご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
今回の記事以外にも、Thinkificの特徴まとめやThinkific日本語解説ガイド(日本語マニュアル)、事例紹介まとめなどの記事もありますので、ぜひ参考までにご覧ください。
・ThinkificのDripやPre-order機能とは?事前販売やレッスンの開始日が設定可能!
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