おはようございます、照屋です。昨日、「小さな殻を破るためには、脱コンフォートゾーン」というテーマでXに投稿したところ、Xのフォロワーさんから「これってアンラーニングですね」という言葉をいただきました。
そこで、アンラーニングについて調べてみたところ、意図的に自分が今まで学んできたことや価値観、固定観念を取捨選択することだとわかりました。これは単なる忘れることとは異なり、無意識的ではなく、意識的に行うプロセスなんですね。
この記事は2024年6月11日にPodcastで配信した内容を記事化したものです。Podcast も合わせてお聞きください。
アンラーニングとは?
アンラーニングは、日本語で言うと「学習棄却」で、つまり「学習内容の取捨選択」という意味になります。
今後、AIが日常業務に組み込まれることで、従来の仕事の内容や常識的な慣習は不要になると思います。
その時、私たちはアンラーニングをしなければなりません。リスキリング(仕事における再学習)と似ていますが、アンラーニングは価値観や固定観念を一旦忘れる、もしくは消去する必要があるのです。
アンラーニングの重要性
AIが進化する時代において、私たち人間の価値は何でしょうか?私が考えるに、それは「創造と破壊」です。自分自身の既成概念を破壊し、新しい視点や知識を創造することが求められます。以下に、アンラーニングを効果的に行うためのステップを紹介します。
アンラーニングのステップバイステップ
Step1.自己認識と評価
まず、自分自身の行動パターンや信念が過去の経験に基づいているかを認識します。これは自己認識のプロセスであり、過去の成功や失敗から学んだ固定観念を特定することが重要です。私自身もやっているのですが自分自身の振り返りですね。毎日日記をつけたりとか、過去の出来事を時系列に箇条書きにして頭を整理すると自分の価値観が見える化できるのでおすすめです。
Step2.問題の特定
次に、具体的な問題やネガティブな信念を特定し、それがどのように行動に影響を与えているかを理解します。特定の状況で感じるネガティブな感情や思考をリストアップし、それらがどのように行動を制限しているかを明確にします。
今までを振り返って感情的になった瞬間はどういう時になったのかっていうのを具体的に書き出してみることをおすすめします。人によって同じ出来事が起きたとしても悲しく感じることもあれば何も感じない人もいれば、楽しく感じる人もいます。
感情的になるのは価値観が影響してるからです。人生を変えるきターニングポイントになったきっかけとか、その時の感情やその時に出会った人、出会った言葉なども書いておくことをおすすめします。
Step3.新しい視点の導入
既存のネガティブな信念を特定し、新しい視点や認識を導入します。これは、認知行動療法(CBT)の一部として行われることが多いです。ネガティブな信念に対して反証となる証拠を探し、現実的でポジティブな見方を育てます。認知行動療法CBTとは(国立精神・神経医療研究センター)
私がよく実践していることとしては、解釈を変えること言葉を変えることを習慣化しています。
ある嫌な出来事があったとしてこの出来事は自分にとって成長の機会だなとか、このことは自分の人生にとってどんな意味があるんだろうか?
とかを常日頃自問自答をしています。その中でありたい自分と現状の自分を照らし合わせてどの解釈がありたい自分に直結するのかを考え、その考え方を選択するようにしています。ポジティブ思考ってことですね。
Step4.行動の変更
新しい視点を実際の行動に取り入れ、小さな成功体験を積み重ねることで、自己効力感を高めます。
例えば、新しいスキルを学ぶためのコースに参加するなど、小さな目標を設定し、それを達成することで自己効力感を高めます。
行動を変えない限りは何も変わらないですよね。私自身、現状どんな行動変更しているかというと、毎朝2分20秒以内でPodcastの配信とPodcastの音声内容をブログ記事にするという習慣化を始めています。
これにより毎日日記を書かなくても自分が感じていたこと、感情的になっていたこと気づいた事っていうのを記録することによって振り返りをすることができるようになります。
また考えることと、発信することのトレーニングになるのでおすすめです。
Step5.支援システムの構築
成長をサポートするためのポジティブな支援システムを構築します。家族や友人、メンター、セラピストからのサポートが重要です。
支援システムと言っても難しいものよりも仕事仲間とか、地域のコミュニティとか、学び合い助け合いができるコミュニティに所属するだけでもいいのかなと思っています。
ただし、この支援システムというのは傷の舐め合い的なもの、アンラーニングをする上で不要となる古い慣習、古い価値観に固執する人が集うコミュニティだとだと効果は薄くなり、逆効果になります。なので、付き合う人を選ぶ必要があると思います。
一人一人が高い視座を持って、自分を変えていくという意識のある者同士がコミュニティとして形成されるとアンラーニングするサポートシステムは機能するのではないでしょうか。
Step6.継続的な学習と自己改善
成長は継続的なプロセスであり、常に新しい知識やスキルを学び続けることが重要です。継続的な学習のために本を読んだり、ワークショップやセミナーに参加したりします。本を読んだらアウトプットすることが効果的です。
人はすぐに忘れてしまったり、分かった気になったりしますので、学んだことを自分の言葉に置き換えて腹落ちさせることをおすすめします。
今回アンラーニングのテーマでブログ記事を書いてますが、アンラーニングという言葉を昨日はじめて知ったので、すぐにアウトプットをしています。こういった習慣をすることによって継続的な学習と自己改善につながると考えます。
Step7.ポジティブなフィードバックと自己評価
成功体験を認識し、自己評価を行い、ポジティブなフィードバックを自分に与えることで、自己効力感をさらに強化します。
達成した目標や成功した経験をリストアップし、自分を褒めることを習慣にします。
アンラーニングができる人とできない人の特徴
アンラーニングができる人とできない人の特徴について箇条書きで考えてみました。というよりは、ChatGPT に考えてもらいました(笑)
アンラーニングができる人の特徴
- オープンマインド: 新しい情報や視点を受け入れる柔軟性があります。
- 好奇心旺盛: 新しい知識やスキルを積極的に学ぶ意欲があります。
- 自己認識が高い: 自分の強みと弱みを正確に理解しています。
- リスクを取る意欲: 新しい挑戦や変化に対して前向きに取り組みます。
言い換えると、素直で、好奇心旺盛で、自分のことを理解していて、失敗を恐れずに行動できる人のことですね。会社の創業者など起業家に多いのではないでしょうか。
アンラーニングができない人の特徴
- 固定観念に固執: 既存の方法や考え方に固執し、新しい情報を受け入れにくい。
- 自己認識の欠如: 自分の行動や思考パターンを客観的に評価する能力が低い。
- 低い自己効力感: 自分が変化に対応できるという信念が乏しい。
- 恐怖心が強い: 失敗や批判を過度に恐れ、リスクを避ける傾向があります。
一言で言うとサラリーマンの窓際族ですね。こういう人はどんどん AI を使いこなせる若手人材に仕事を奪われていくと思います。
結論
AIが日常業務に組み込まれる時代において、アンラーニングの重要性はますます高まります。既存の価値観や固定観念を捨て去り、新しい知識やスキルを積極的に取り入れることが求められます。
アンラーニングを効果的に行うためには、自己認識と評価から始まり、具体的な行動の変更と継続的な学習が重要です。
そして、支援システムを構築し、ポジティブなフィードバックを得ることで、自己効力感を高めることができます。
今日もあなた自身を破壊して、そして創造してみてはいかがでしょうか。今日も頑張りましょう!