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なぜ、あの人には伝わらない?VAKモデルで解明!脳のクセに合わせた最強の学習&コミュニケーション術

Hiroki Teruya By Hiroki Teruya
なぜ、あの人には伝わらない?VAKモデルで解明!脳のクセに合わせた最強の学習&コミュニケーション術

「話が通じない…」その悩み、VAKモデルで解決できるかもしれません。人の理解の仕方には視覚・聴覚・体感覚の3タイプがあります。相手の心に響く伝え方、自分の学習効率を上げる方法を、具体的なエピソードを交えて徹底解説します。

この記事は2025年6月16日にポッドキャストにて配信した音声を元に作成しています。 ポッドキャストも合わせてお聞きください。

 

「一生懸命説明しているのに、相手に響かない…」 「勉強しているはずなのに、なぜか頭に入ってこない…」

仕事や家庭、学習の場面で、そんな風に感じたことはありませんか?

もしかしたらその原因は、能力ややる気の問題ではなく、あなたと相手の「情報の受け取り方のクセ」が違うだけなのかもしれません。

今回は、テスト勉強が苦手だった私の長男が「ある方法」で劇的に変わったエピソードをきっかけに、あらゆるコミュニケーションと学習の質を高める心理モデル「VAKモデル」について、詳しく解説していきます。

きっかけは息子のテスト勉強「AIで教科書をラジオにして!」

先日、テストを明日に控えた長男が「お父さん、ChatGTP(AI)の使い方教えて」と駆け寄ってきました。話を聞くと、膨大な範囲の教科書をあと数時間で覚えないといけない、と。

彼は学校の授業に中々ついていけず、机に向かって教科書を眺めるのが苦手なタイプ。そこで私は、教科書の要点がまとめられたページをスマホで撮影し、その画像をAI(GoogleのNotebookLM)に読み込ませて、内容を解説する音声(ポッドキャストのようなもの)を生成しました。

生成した音声がこちらです。

NotebookLMを使ってテスト対策をする
7:44

 

そして、その音声を彼に5回ほど聞かせたのです。

翌日、「テストどうだった?」と聞くと、彼は「解けた!」と嬉しそうに報告してくれました。

この経験からハッキリとわかったこと。それは、彼は黒板の文字や教科書を「目で見て」理解するのではなく、「耳で聞いて」学ぶのが得意なタイプだった、ということです。

この出来事は、かつて私が営業職時代に学んだ、あるコミュニケーション理論を思い出させました。それが「VAKモデル」です。

あらゆる人間関係を改善する「VAKモデル」とは?

VAKモデルとは、人間が情報を認識し、理解する際の優位な感覚を3つのタイプに分けた考え方です。

  • V (Visual) = 視覚優位
  • A (Auditory) = 聴覚優位
  • K (Kinesthetic) = 体感覚優位

もちろん、人は誰でもすべての感覚を使っています。しかし、「特にこの感覚が強い」という傾向は人それぞれです。

このモデルを理解すると、相手に合わせたコミュニケーション手法を選んだり、自分自身の学習効率を最大化したりできるようになります。

【タイプ別診断】あなたの「脳のクセ」はどれ?

あなたの周りの人やあなた自身がどのタイプに近いか、特徴を見ていきましょう。

1. 視覚優位(Visual)タイプ - 「見てわかる」人

一言でいうと「イメージで捉え、映像で語る人」。頭に浮かんだ映像を言葉にするため、話すスピードが速い傾向にあります。

VAKモデル_視覚優位

  • 口癖・話し方の特徴
    • 「全体像が見えてきた」「将来のビジョンは…」など、視覚的な言葉をよく使う。
    • 話の展開が速く、話題が飛ぶことがある。
    • 身振り手振りが大きい。
  • 行動・しぐさの特徴
    • 人の顔や表情をじっと見て話を聞く。
    • 何かを思い出すとき、視線が上を向く。
    • 図や絵を描いて情報を整理するのが得意。
  • 効果的なアプローチは?
    • 図解、スライド、写真など、視覚情報を使って説明する。
    • 「〇〇というイメージです」と、画像検索の結果を見せながら話すのも有効。
2. 聴覚優位(Auditory)タイプ - 「聞いて納得する」人

一言でいうと「言葉の響きや論理を大切にする人」。言葉の定義や話の筋道を重視します。

VAKモデル_聴覚優位

  • 口癖・話し方の特徴
    • 「それはいい響きですね」「詳しく聞かせてください」など、聴覚的な言葉を多用する。
    • 「なぜなら」「つまり」といった接続詞を使い、論理的に話す。
    • 声のトーンやリズムが整っていて、話が上手。
  • 行動・しぐさの特徴
    • 耳を傾けるように、少し首をかしげることがある。
    • 何かを考えるとき、視線が左右(耳の高さ)に動く。
    • 電話や口頭でのコミュニケーションを好む。
  • 効果的なアプローチは?
    • **PREP法(結論→理由→具体例→結論)**を使い、筋道立てて話す。
    • データや専門家の意見など、客観的な根拠を提示する。
3. 体感覚優位(Kinesthetic)タイプ - 「やってみて感じる」人

一言でいうと「感覚や感情で確かめ、体験で語る人」。自分の経験と照らし合わせて理解するため、話すスピードは比較的ゆっくりです。

VAKモデル_体感覚優位

  • 口癖・話し方の特徴
    • 「腑に落ちました」「しっくりこない」など、身体感覚や感情に関する言葉をよく使う。
    • 理論よりも「実際にやってみたらこうだった」という体験談を好む。
    • 言葉を選び、間を置いて話す。
  • 行動・しぐさの特徴
    • うなずきや相槌が大きく、体で反応する。
    • 何かを考えるとき、視線が下を向く(自分の感覚にアクセスしている)。
    • 職人タイプに多く、実際に触ったり動かしたりすることを好む。
  • 効果的なアプローチは?
    • ストーリーテリングで、具体的なエピソードや物語を話す。
    • 「〇〇さんのご経験で、こんなことはありませんでしたか?」と、相手の体験に絡めたたとえ話をする。

自分と相手を理解して、コミュニケーションと学習方法をアップデートしましょう!

比較表

タイプ 視覚優位 (V) 聴覚優位 (A) 体感覚優位 (K)
キーワード 見る、イメージ、図 聞く、響き、論理 感じる、掴む、体験
話し方 速い、展開が飛ぶ 論理的、整っている ゆっくり、間がある

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