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小さな朝顔の種から学ぶ、Webサイトを「勝手に顧客を連れてくる存在」に育てる方法

Kumi By Kumi
小さな朝顔の種から学ぶ、Webサイトを「勝手に顧客を連れてくる存在」に育てる方法

経営者の皆様、こんにちは。

突然ですが、去年の夏、ご家族や大切な方と何か季節の移り変わりを感じるようなことをされましたか? 我が家では、子供と一緒にお庭で朝顔を育てました。夏の暑い日差しの中、毎日けなげに花を咲かせる朝顔に、たくさんの元気をもらったものです。

花が終わって、枯れてしまった後も、また来年咲くようにと、子供と一緒に小さな種を大事に収穫しました。その時、いくつか庭にぽろぽろとこぼれ落ちてしまった種があったんです。子供と「あーあ、落ちちゃったね。でも、来年ここで咲くかな?」「咲いたらいいねー、楽しみだねー」なんて話をしていたのを覚えています。

冬が過ぎ、春になって庭の片付けをしていた今年の4月、思わぬところで朝顔の芽が出ているのを見つけました。去年の夏にこぼれ落ちた、あの小さな種が、土の中で冬を越し、誰に期待されるでもなく、ひっそりと芽を出したのです。

これを見て、私はふと思ったのです。Webサイトも、この朝顔の種に似ているな、と。

 

Webサイトを「勝手に顧客を連れてくる存在」にするには?

多くの経営者様がWebサイトをお持ちだと思います。会社概要やサービス紹介、お問い合わせフォームなどが載っていて、「名刺代わり」として機能している、という方も多いかもしれません。

もちろん、それ自体は素晴らしいことです。Webサイトは、インターネット上での会社の顔であり、信頼性を高めるための重要なツールです。

でも、せっかく作ったWebサイト、まるで去年の朝顔の種のように、「たまたま誰かが見つけてくれるのを待っているだけ」になっていませんか?

もし、あなたのWebサイトが、あの庭に落ちた朝顔の種のように、何もせずとも、思わぬ形で新しい顧客の「芽」を出してくれるとしたら?

まるで、あなたが寝ている間も、スタッフが休憩している間も、会社のWebサイトがせっせと新しい見込み顧客を探し、連れてきてくれるとしたら、どうでしょう?

実は、適切な「種まき」と「水やり(育成)」を行えば、Webサイトは十分にそれが可能な、強力な「勝手に顧客を連れてくる存在」になりうるのです。

その鍵となるのが、「検索エンジン最適化」、いわゆるSEO(Search Engine Optimization)です。

SEOと聞くと、「難しそう」「専門家じゃないと分からない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、基本的な考え方は、朝顔を育てるのと似ています。

 

Google検索の仕組み:Webサイトが見つけてもらうための第一歩

私たちがインターネットで何か情報を探すとき、多くの場合はGoogleなどの検索エンジンを使います。Googleは、世界中のWebサイトの情報を集め、整理し、ユーザーが検索したキーワードに最も関連性の高い情報を返すという仕組みで動いています。

この仕組みは、大きく分けて3つの段階があります。

  1. クロール(Crawl): Googleのプログラム(Googlebotと呼ばれます)が、インターネット上の新しいページや更新されたページを見つけ、その内容を読み取ります。まるでGooglebotが、あなたのWebサイトという「畑」をパトロールしているようなものです。

  2. インデックス登録(Index): Googleがクロールしたページの内容を分析し、その情報を巨大なデータベースに保存します。このデータベースが「Googleインデックス」と呼ばれるもので、ここに登録されないと、Google検索であなたのWebサイトが見つけてもらえることはありません。インデックス登録は保証されているわけではなく、すべてのページが登録されるとは限りません。

  3. ランキング(Rank): ユーザーが検索キーワードを入力したときに、Googleはインデックスの中から関連性の高いページを探し出し、独自のアルゴリズムによってそのページの表示順位を決定します。この順位が高いほど、多くのユーザーに見てもらいやすくなります。

たとえあなたのWebサイトに素晴らしい情報が載っていても、Googlebotに見つけてもらえなかったり(クロールされない)、内容が正しく理解されなかったり(インデックス登録されない)すれば、検索結果には表示されません。これは、まるで朝顔の種を土に埋めずに道端に置いておくようなものです。芽が出るはずもありません。

Webサイトを「勝手に顧客を連れてくる存在」にするためには、まずGoogleにあなたのWebサイトの存在と内容をしっかりと認識してもらうための「種まき」が必要です。そして、より多くのユーザーに見つけてもらいやすいように、検索結果の上位に表示されるための「育成」が欠かせません。

 

リード獲得の「種」を蒔く:クロールとインデックス登録を助けるSEO

WebサイトをGoogleに見つけてもらい、インデックスに登録してもらうためにできる「種まき」はいくつかあります。

  • サイトマップ (Sitemap): サイトマップは、あなたのWebサイトにあるページのリストをGoogleに伝えるファイルです。これを提供することで、Googlebotがあなたのサイトの構造を理解し、すべての重要なページを効率的にクロールできるようになります。まるで、庭に落ちた種に「ここにも種があるよ!」とGooglebotに教えてあげるようなものです。サイトマップには、サイトの構造を管理するためのサイトマップ インデックス ファイルなどもあります。画像サイトマップ、ニュースサイトマップ、動画サイトマップといった拡張機能もあります。

  • robots.txt ファイル: robots.txtファイルは、Googlebotなどのクローラーにサイトのどの部分をクロールしてよいか、どの部分をクロールしてはいけないかを伝えるファイルです。クロールを制限したいページがある場合に便利ですが、間違った設定をすると、重要なページが一切クロールされなくなる可能性もあるため注意が必要です。まるで、庭に「この辺は踏まないでね」と札を立てるようなものですが、間違えて朝顔の周りに立ててしまわないように気をつけましょう。

  • URL構造: 分かりやすく整理されたURL構造は、Googleがサイトのコンテンツを理解するのに役立ちます。ユーザーにとっても覚えやすく、使いやすいURLが良いとされています。

  • メタタグ (Meta tags): タグやタグは、ページのタイトルや説明を検索エンジンに伝えるための情報です。これらは検索結果にも表示されるため、ユーザーがクリックしたくなるような魅力的で正確な記述を心がけることが重要です。メタキーワードはGoogle検索では利用されません。

  • 内部リンク: サイト内の異なるページを互いにリンクさせることは、Googlebotがサイト内を巡回し、新しいページを見つけるのに役立ちます。また、ページの関連性や重要性をGoogleに伝える上でも有効です。これは、庭に落ちた朝顔の種から伸びたツルが、他の植物に絡みつきながら広がっていく様子に似ています。

これらの「種まき」は、Webサイトがインターネット上で見つけてもらうための基本的なステップです。これらを適切に行うことで、あなたのWebサイトがGoogleインデックスという巨大なデータベースに登録され、「検索される可能性」が生まれます。

 

リード獲得の「育成」:ランキングを上げるためのSEO

Googleインデックスに登録されただけでは、多くの競合サイトの中に埋もれてしまう可能性があります。検索結果で上位に表示され、ユーザーの目にとまるためには、継続的な「育成」が必要です。

Googleがページのランキングを決定する際に考慮する要素は多岐にわたりますが、最も重要なのは「ユーザーにとってどれだけ関連性が高く、有用で信頼性の高いコンテンツであるか」ということです。単にキーワードを詰め込むような行為(キーワードの乱用)は、ユーザー体験を損なうだけでなく、Googleのスパムに関するポリシーに違反する可能性があります。

ランキング向上のための主な「育成」ポイントは以下の通りです。

  • 質の高いコンテンツ: ターゲットとなる顧客が必要としている情報、疑問の答え、解決策を提供する、オリジナルで価値のあるコンテンツを作成することが最も重要です。顧客の「ジョブ」(達成したいことや解決したい課題)を理解し、それに応じたコンテンツを提供することで、 Webサイトは顧客にとってなくてはならない存在になります。これは、朝顔が綺麗な花を咲かせるために、良い土と適切な水やりが必要なのと同じです。質の低いコンテンツはインデックス登録されにくい要因にもなります。

  • 構造化データ (Structured data): 構造化データは、検索エンジンがページの内容をより深く理解できるよう、特定の情報をマークアップするコードです。例えば、商品、サービス、イベント、よくある質問などの情報を構造化データでマークアップすることで、検索結果にリッチリザルト(強調スニペットや評価の星など、通常より目立つ表示)として表示される可能性が高まります。これは、朝顔の周りに立て札をして「これは朝顔です。花は〇色で、水やりが必要です。」と分かりやすく伝えるようなものです。

  • ページエクスペリエンス (Page experience): Webサイトの使いやすさ、特にページの読み込み速度、モバイルフレンドリー性、HTTPSによる安全性などもランキング要因となります。特にモバイルファーストインデックスが進んでいるため、スマートフォンでの表示や操作性は非常に重要です。Core Web Vitalsといった指標で評価されます。ユーザーが快適にサイトを閲覧できる環境を整えることは、朝顔が育つために、適切な日当たりと風通しが良い環境を用意するようなものです。

  • モバイルフレンドリー (Mobile-friendly): スマートフォンやタブレットでサイトが見やすいデザインになっているかどうかも重要です。多くのユーザーがモバイルデバイスで検索を行うため、モバイルフレンドリーなサイトはユーザー体験を向上させ、検索エンジンからの評価も高まります。

  • サイトの安全性 (HTTPS): WebサイトがHTTPSで保護されているかどうかもランキングシグナルの一つです。サイトのセキュリティを高めることは、訪問者にとっても安心感を与えます。

これらの「育成」は、一度行えば終わりではありません。Webサイトのコンテンツは定期的に見直し、最新の情報に更新し、ユーザーのニーズの変化に合わせて改善を続けていく必要があります。朝顔に毎日水やりを欠かさないように、Webサイトも継続的なケアが必要です。

 

Webサイト制作を依頼する際のポイント

Webサイト制作を外部に依頼する場合、これらのSEOの考え方を理解し、実践してくれるパートナーを選ぶことが重要です。単にデザインが良い、見た目が綺麗、というだけでなく、あなたのビジネスの目標(リード獲得など)を理解し、それを達成するためのWebサイトを制作してくれるかを見極めましょう。

依頼する際には、

  • SEOに関する基本的な知識や実績があるか。
  • Webサイト完成後の運用や改善提案までサポートしてくれるか。
  • あなたのビジネスやターゲット顧客についてしっかりとヒアリングしてくれるか。
  • サイトマップやrobots.txtの設定、構造化データのマークアップなど、SEOの技術的な側面に配慮した制作をしてくれるか。
  • モバイルフレンドリーな設計に対応しているか。

といった点を質問してみると良いでしょう。

 

Webサイト制作後の運用:継続的な「水やり」を忘れずに

Webサイトが完成し、公開されたら終わりではありません。むしろ、そこからが本格的な「育成」の始まりです。

公開後には、以下のような継続的な運用と改善が重要です。

  • 新しいコンテンツの追加: ブログ記事、お客様の声、導入事例、お役立ち資料など、ターゲット顧客にとって価値のある新しいコンテンツを定期的追加します。これにより、Googlebotが頻繁にサイトを訪れるようになり(クロール頻度の向上)、インデックス登録されるページが増え、検索結果に表示される機会が増加します。

  • 効果測定と分析: Google Search ConsoleやGoogle Analyticsといった無料ツールを活用し、どのようなキーワードで検索されているか、どのページが多く見られているか、どこからユーザーが来ているかなどを分析します。Search Consoleでは、検索パフォーマンスデータを確認したり、サイトマップの送信やクロールエラーの確認なども可能です。Analyticsと連携させてSEOに活用することもできます。これらのデータに基づいて、コンテンツの改善や新しいコンテンツの企画を行います。これは、朝顔の葉の色や伸び具合を見て、水やりの量や日当たりの場所を調整するのと同じです。

  • ユーザー体験の改善: 分析データやユーザーからのフィードバックを基に、サイトのデザインや導線を改善し、ユーザーがより快適に情報を得られるようにします。ページの読み込み速度の改善や、モバイルでの操作性の向上なども含まれます。
  • 構造化データの見直し: 新しいコンテンツを追加したり、既存のコンテンツを更新したりした際は、必要に応じて構造化データも更新・追加します。

去年の朝顔の種が、意図せず庭に落ちたことでまさかの春に芽を出したように、もしかしたらあなたのWebサイトも、予期しない検索キーワードで誰かに見つけてもらえることがあるかもしれません。でも、それは偶然の「恵み」です。

本当に Webサイトを「勝手に顧客を連れてくる存在」にするためには、朝顔の種を丁寧に土に蒔き、毎日心を込めて水やりをし、太陽の光をたっぷり浴びさせてあげるように、計画的に、継続的に、そして愛情を持って「育成」していくことが重要なのです。

 

継続がWebサイトを力強い資産に変える

中小企業の経営者の皆様にとって、Webサイトは単なる会社の紹介ツールではありません。それは、新しい顧客との出会いを生み出し、ビジネスを成長させるための、生きた、力強い資産になりうる存在です。

去年の朝顔の種が芽を出したあの小さな驚きのように、あなたのWebサイトも適切な「種まき」と継続的な「育成」によって、きっと素晴らしい成果をもたらしてくれるはずです。

Webサイトを一度作ったら終わり、ではなく、継続的に手をかけ、育てていく。その努力は、やがて庭いっぱいに広がる朝顔のように、あなたのビジネスに豊かな実りをもたらすことでしょう。

あなたのWebサイトが、勝手に顧客を連れてくる、頼もしい存在になることを応援しています。

 

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私たちのBrandBuddyz(ブランドバディーズ)では、中小企業経営者様のビジネス目標達成を第一に考えたWebサイト制作・運用サポートを行っています。朝顔を育てるように、あなたのWebサイトを丁寧に育て、確かな成果へと導くお手伝いをいたします。

ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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