多言語サイトはWix Studioで構築したほうがいい（マルチリンガル機能）

多言語サイト制作において、Wix Studioをおすすめしたい理由について解説します。多言語サイトとは言語ごとにページを切り替えることができるWebサイトになります。英語のページ、中国語（繁体字・簡体字）、韓国語などです。

多言語サイトを制作するには翻訳も含めて言語切り替えなど1言語のウェブサイトを作るよりも制作費用や制作期間がかかります。

そのため外部のツールを活用して機械翻訳（自動翻訳）するケースが多いです。ただしこれではインバウンドのニーズを満たすことは不十分です。

例えば、台湾人の方が沖縄観光に求めることと、韓国人が沖縄観光に求めることではニーズが異なる場合があります。

そうすると、ターゲットが異なるのでトップページのキービジュアルやキャッチコピーは変えるべきです。

しかし自治体を含め多くの多言語サイトはテキストの機械翻訳のみで国ごとにローカライズさたコンテンツは見受けられません。

この多言語サイトについて私が今感じていることを共有していきたいと思います。

この Podcastは2024年7月26日にPodcastにて配信した音声を記事化したものになります。Podcastも合わせてお聞きください。

多言語サイトの必要性

まず、皆さんの会社は多言語サイトを持っていますか？おそらく、観光業以外の中小企業では、まだ多言語サイトを持っていない場合が多いと思います。

しかし、これからの時代、多言語サイトはビジネス展開において非常に重要になってくると考えています。「必須」と言うと少し言い過ぎかもしれませんが、外国人観光客や海外の顧客にビジネスを展開したい、自社の商品やサービスを提供したいと考えるなら、多言語サイトの有無がビジネスチャンスを左右する大きな要因になるでしょう。

沖縄県の事例：インバウンド需要の高まり

具体例として沖縄県の状況を見てみましょう。2025年には、刀の森岡さんが手掛ける「ジャングリア」というテーマパークがオープンする予定です。

このプロジェクトでは、インバウンド需要を取り込むためのマーケティング活動が積極的に行われ、多くの外国人観光客の誘致が見込まれています。最近では2025年のオープンに向けて1000人規模の採用活動を積極的に行っているとニュースでも取り上げられていました。

このような状況下で、沖縄の地元企業や沖縄で商品・サービスを提供している企業にとって、ジャングリアは新たな顧客層にアプローチする絶好の機会となります。

しかし、ここで重要なのは、いくら優れた商品やサービスがあっても、多言語サイトがなければ外国人観光客に適切に情報を伝えることができないという点です。

多言語サイトは国ごとのインバウンドのニーズを満たす必要がある

沖縄県が提供している観光入域客データを基に、インバウンド観光客の国別ニーズを以下にまとめてみました。

台湾

• 関心分野: 自然・景勝地、歴史・文化、テーマパーク
• 旅行スタイル: リピーターが多く、長期滞在や個別手配旅行が増加傾向
• 消費傾向: 滞在期間が長くなると支出も増加し、特に温泉や日本の酒を楽しむ

韓国

• 関心分野: 沖縄の伝統的な料理、アウトドア活動（サイクリングなど）
• 旅行スタイル: 短期滞在が多く、観光地巡りやショッピングを重視
• 消費傾向: 食に関する需要が高く、SNSでの情報収集も活発

香港

• 関心分野: 高級リゾートホテル、アウトドア活動
• 旅行スタイル: 少人数での高級コテージ滞在が人気
• 消費傾向: 高級志向が強く、リゾートステイを楽しむ傾向がある

中国

• 関心分野: 観光地巡り、ショッピング
• 旅行スタイル: 団体旅行が多く、高級リゾートでの滞在を好む
• 消費傾向: 高額消費が多く、観光地での買い物が主要な目的

アメリカ

• 関心分野: ビーチ、マリンアクティビティ、沖縄の文化・歴史
• 旅行スタイル: アウトドア体験や自然探索を楽しむ
• 消費傾向: アクティビティへの支出が多く、長期滞在を好む

統計データの概要

沖縄県の観光統計によると、令和4年度の入域観光客数は677万4,600人で、観光収入は7,013億円でした。観光客一人当たりの消費額は103,706円で、前年度比13.3％増加しています。

インバウンドの国ごとのコンテンツ戦略

多言語サイトのインバウンド向けトップページ構成について、国ごとのニーズに基づいて考えてみました。各国のトップページで訴求するキービジュアルと主要コンテンツを以下にまとめます。

台湾向けトップページ

Wix Studioで多言語サイトを作るメリット

ここで、Wix Studioを使用して多言語サイトを作成することをお勧めする理由をいくつか挙げてみます。Wix Studioは言語ごとにTopページのキービジュアルやキャッチコピー、画像の変更などが一つの管理画面から変更が可能で、インバウンドのニーズにあう多言語サイトを構築することが可能です。

使いやすさ
Wix Studioは直感的なインターフェースを持ち、プログラミングの知識がなくてもプロフェッショナルなサイトを作成できます。

多言語対応の容易さ
Wix Studioの多言語機能（マルチリンガル機能）を使えば、簡単に複数の言語バージョンのサイトを作成・管理できます。

※ただし、中国語の繁体字は対応しておりせん。台湾の位置付けは微妙なので、繁体字の翻訳はWix Studioの翻訳機能は使わずに、DeepLなど別の翻訳ツールを活用して、翻訳する必要があります。

また、AIによる翻訳は伝えたいニュアンスが意図しない場合もあるため、ネイティブによる翻訳チェックがあると安心ですね。

デザインの柔軟性
豊富なテンプレートと自由なカスタマイズ機能により、ブランドイメージに合わせたデザインが可能です。特にWix Studioのマルチリンガル機能を活用すれば、言語ごとに画像の差し替えが可能です。



SEO対策
各言語版のサイトに対して個別にSEO設定ができ、国際的な検索エンジン対策が可能です。

モバイル対応
レスポンシブデザインにより、スマートフォンやタブレットでも最適な表示が可能です。

多言語サイトがもたらすビジネスチャンス

多言語サイトを持つことで、以下のようなメリットが期待できます：

• 新規顧客層の開拓
• インバウンド需要の取り込み
• 国際的なブランド認知度の向上
• 海外市場への参入障壁の低下
• 競合他社との差別化

まとめ

インバウンド需要の回復と増加が見込まれる今、多言語サイトの構築は将来を見据えた投資と言えます。Wix Studioを活用すれば、比較的低コストで効果的な多言語サイトを作成できます。

自社の商品やサービスの魅力を世界に向けて発信し、新たなビジネスチャンスを掴むために、多言語サイトの構築を検討してみてはいかがでしょうか。

グローバル化が進む現代において、言語の壁を越えたコミュニケーションは、ビジネス成功の鍵となるはずです。

BrandBuddyzはWix Studioのマルチリンガル機能を活用した多言語サイトの実績がございます。中小企業だけでなく、自治体向けにも多元とサイトの構築をしておりますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。