オウンドメディアを構築する方法として4つのステップのSTEP2~ペルソナ設計編~でペルソナ設計、設定をする目的と方法、カスタマージャーニーマップの作成する意味などもご紹介しました。
今回は、マーケティングの基本でもある、3c分析とキーワードマーケティングについてご紹介したいと思います。
市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点で分析することで、勝てる戦略を導きだす、基本分析です。
孫氏の兵法でいうなら「敵を知り、己を知れば、百戦殆うからず」ですね!
一番いいのは、「戦かわずして勝つこと!」と孫子は言っています。
WEBで成功する秘訣も、まさしく孫子の兵法と同じなんです。
どの市場、ターゲットを狙うのか?競合はどんな相手で、何が強くて弱いのか?
競合と比較して自社の強みはなんなのか?USPは発揮できるだろうか?
いろいろ疑問になりますね。そういう視点で分析していきます。
一番いいのは、戦わずして勝つこと!
その為には、ニッチ市場を狙う。競合が参入していない、あるいはWEBに力を入れていないところは何か?自社の強みが発揮できるところはどこなのか?そこが狙えたら、問合せが増え、売上が増え、利益が増え、笑顔が増えます。
私のお客様も、新規事業を始めて、ニッチ市場を狙い、3c分析をしっかりとし、USPが際立つサイトデザイン、コンテンツにしたところ、サイト公開後、8か月で1000万の受注をしたケースなども多々あります。
では、早速、3C分析の手順についてご紹介します。
分かり易く、金属加工会社(切削など)で考えてみたいと思います。
市場分析の方法
■マクロ視点
製造業の市場動向はどうなっているのか?伸びているのか?衰退しているのか?
伸びている市場はどこなのか?などなど、国が出している統計情報や、リサーチ、コンサルティング会社など(矢野経済研究所)などのデータを見て、市場の動向をつかみます。
例えば、産業用ロボット、医療機器、航空宇宙、電気自動車、自動運転関連の車載装置など、細かく見ていけば、今後伸びる市場がみえてきます。
また、金属加工であれば、金属の材料の出荷状況や世界的に伸びる材料は何か?をつかむことも重要です。
最近のトレンドである3Dプリンタ。金属の3Dプリンタも登場してます。
■キーワード視点
YahooとGoogleのキーワードアドバイスツールを利用しましょう。アカウント登録すれば、無料で利用可能です。
登録方法などは、「キーワードアドバイスツールの登録方法」とか、「キーワードアドバイスツールの利用方法」とかでググれれば、色々情報が出てきますので、ここでは紹介を省きますね。
そこで、自社で現在行っている仕事関連のキーワード入れていきます。
例えば、「切削加工」とか「NC旋盤」「マシニング加工」「5軸」「インコネル加工」「難削材加工」など関連キーワードを入れると、検索者が検索してくるであろう関連キーワードをGoogle、Yahooがアドバイスしてくれます。とても便利です。
そこで、検索ボリュームや検索推移、検索エリア、検索デバイスの傾向なども把握できます。
■キーワードでねらうべき市場を考える
あくまで、経験値ですが、Google、Yahooで検索ボリュームの総計が8000くらいあれば、狙える市場です。
ニッチは、反響でやすいですが、ニッチすぎると、誰も検索してこないという、魚のいない釣り場で餌をまいてしまう現象がおきます。
ある程度市場規模のあるところを狙いましょう。
狙うべき市場を明確にしたら、そのキーワードで検索してみましょう。
例えば、「マシニング加工」と検索します。
出てくる、会社はどんなところでしょうか?
また、リスティング広告は出してますか?検索で上位5位までの会社は、どんなサイトですか?
TOPページデザインは、ペルソナにあったデザイン、コピーですか?
ユーザーにとって、見やすい、分かり易い、使いやすいですか?
事例は豊富ですか?更新頻度は高めですか?facebookなどSNSと連動してますか?
お客様の立場にたって、競合サイトを見てみると、色々、課題が見えてきます。
■スマホでも検索してみる
スマホ対応のサイトになってますか?Googleはスマホ対応しているサイトは評価を高くします。モバイルフレンドリーという評価基準です。モバイルフレンドリーについては別で書きたいと思います。
さきほどの、キーワードマーケットでは、スマホから50%の方は検索してきてます。
もう、スマホ対応は、BtoBのサイトにおいても、避けては通れませんね。
自社分析
■露出
狙うべき市場を明確にしたら、自社サイトが上位に表示されるか、キーワードで検索してみましょう。SEO分析の無料ツールは多くありますので、検索してみてください。
■デザイン
TOPページのデザインは、3秒で続きが見たい!と思わせられるTOPデザインですか?
どんなに、技術が素晴らしくても、門がまえのTOPページのデザインが、まずそうなら、誰も中に入りません。WEBでキタナシュランは通用しません!
■コンテンツ
ペルソナ、お客様の立場になって、自社のサイトを見てみましょう。
求めている情報はありますか?
不安を払拭する情報はありますか?
信頼性が持てますか?
更新はされてますか?放置ですか?
問合せはし易いですか?
スマホ対応してますか?
この会社に依頼するメリットは?
他社と比較して、何が強みなの?
などなど、お客様の立場で自問自答すると、課題が見えてきます。
自社サイト分析のポイントは、狙うターゲットに見られているか?
ペルソナにそったコンテンツか?
USPが明確で、クリエイティブで表現されているか?
オウンドメディアを構築する前に、まずは、3C分析をする。
市場・キーワード分析、競合分析、自社分析は、お客様目線で客観的に分析してみる。
「戦かわずして勝つ!」を目指しましょう。