今日は中小企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるために「これをやった方がいい!」ということについて話したいと思います。具体的に言うと、音声入力を積極的に活用することです。これが絶対に早いです。なぜなら、言語化スキルが高まり、DXの推進がスムーズになるからです。
まず、DXには四つのフェーズがあります。
この記事は2024年7月18日にポッドキャストにて配信した音声を記事化したものになります。Podcast も合わせてお聞きください。
これは、アナログ中心の状態です。経営者や従業員がデジタルに対する理解が不足していて、デジタル技術やツールの知識が欠如している段階です。紙と電話が主なコミュニケーション手段であり、業務の効率化が全く進んでいない状態です。
次に、デジタライゼーションの初期段階です。これは一部のクラウドツールを使い始めたり、デジタル化の取り組みが少し進んでいる段階です。しかし、データの利活用はまだ進んでおらず、業務全体のプロセスにデジタル化が浸透していません。
続いて、業務全体のデジタル化が進んでいる段階です。デジタルツールやシステムが導入されているものの、データの活用が部分的であったり、従業員のデジタルスキルにばらつきがある、データ間の連携統合が進んでいないといった課題が残っています。
最後に、デジタルトランスフォーメーションが実現されるフェーズです。デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、新たな価値を創造する段階です。この段階に達することで、競争力が大幅に向上します。
すべてのフェーズにおいて共通する課題は、人材不足、特にITスキルを持った人材の確保と育成です。また、経営者の理解と積極的な関与が不可欠です。これを解決するために、以下の対策が有効です:
しかし、多くの中小企業はこれらのフェーズをスムーズに進めることができず、足踏みしているのが現実です。なぜでしょうか?その答えは「言語化スキルが足りない」からです。
私も沖縄県内で中小企業のDXを進めている中で実感しています。言語化スキルが不足していると、適切な指示を出すことができず、結果としてDXが進まないのです。ここで提案したいのが「音声入力」です。
音声入力を活用することで、言語化スキルが飛躍的に向上します。例えば、ChatGPTなどの生成AIを使うとき、指示が的確であれば的確なアウトプットが得られます。逆に、指示が不明確だと、期待した結果が得られません。このプロンプト(指示)をしっかり出すためには、言語化スキルが必要です。
音声入力を使えば、キーボードでの入力をやめ、話すことで自然と言語化が進みます。これにより、経営者や従業員が迅速に的確な指示を出せるようになり、DXが加速します。
当社はChatGPT の活用セミナーを中小企業の経営者向けに開催することもありますが、その時はスマートフォンの音声入力だけでChatGPTを活用します。
2024年5月17日に沖縄県うるま市商工会主催のChatGPTセミナーにおいてはスマートフォンの音声入力だけでマーケティング戦略や補助金申請に必要な経営計画の作成などを行いました。
パソコンは一切使わずに手持ちのスマートフォンだけで完結できるということはパソコンが苦手な方でも生成AIを活用することができるということです。
高い人件費を払って優秀な人材を採用しなくても、すでに今会社にいる社員が音声入力をし、生成 AI を使いこなすことによりDXは加速します。
なぜならば DXとは、今までの在り方を問い直す、今までの業務そのものを否定する必要があるからです。
そのためには自分たちは普段、何を考えていて、どこを目指すのか?解決すべき課題は何なのか?これらを言葉に表すことができないと課題の整理もできません。
なので音声入力をおすすめしています。
では、どうやって音声入力を取り入れるのでしょうか?まずは、日常的な業務から始めましょう。会議の記録やメモを音声入力で行うことからスタートし、徐々に重要なビジネスプロセスにも音声入力を適用していくのが良いでしょう。
中小企業がDXを進めるためには、音声入力を活用し、言語化スキルを高めることが非常に有効です。これにより、経営者や従業員が的確な指示を出せるようになり、DXの各フェーズをスムーズに進めることができます。今日からでも、音声入力を取り入れてみてはいかがでしょうか?
今日も頑張っていきましょう。