アイデアが出ない…は環境のせいかも?私が沖縄ライカムで実践する、日常から無限のインスピレーションを得る方法をブログで公開!フライングタイガーコペンハーゲンのわたあめから学んだ発想のヒントも。クリエイター必見。
「良い仕事には良い環境」は本当か?私がライカムで気づいたこと
「良い仕事をするためには、良い環境が必要だ」 これ、誰でも頭ではわかっていることだと思います。じゃあ、あなたは今、良い環境で仕事ができていますか?
私ですか? 私はですね、めちゃくちゃ良い環境で仕事ができているなぁと、つくづく感じています。
私たちの事務所は、沖縄にあるイオンモール沖縄ライカム(通称ライカム)の5階、howlive(ハウリブ)っていうコワーキングスペースに入居しています。スタッフもそこで働いています。howliveをオフィスにしている理由についてはこちらの記事をご覧ください。
なぜ、このライカムという場所が私にとって「良い環境」なのか? それは、ここがとんでもなく多様な人々が行き交い、常に変化し続ける「生きた学びの場」だからです。
以前、Podcastでもこの話をしたのですが、今回はブログ記事として、私がこの環境で日々どんなことを感じ、どんな風に仕事のアイデアを得ているのか、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
もしあなたが、「最近アイデアが出ないな」「なんだかマンネリ気味だな」と感じているなら、もしかしたら、あなたの周りの「環境」を見つめ直すヒントが見つかるかもしれません。
この記事は2025年4月12日にポッドキャストに行って配信した音声をベースに Google の生成 AI Gemini(ジェミニ) を使って生成したものになります。
Podcast も合わせてお聞きください。
なぜ、私はPCの前から離れてライカムを歩くのか?
私たちの仕事、特にウェブデザインなんかは、どうしてもPCの前にいる時間が長くなりますよね。情報収集も、制作も、打ち合わせも、ほとんどが画面の中で完結してしまう。でも、それだけだと、なんだか思考が固まってきちゃうというか、いいアイデアが湧いてこないんですよ。デジタルの情報ばっかり見てると、電磁波にやられるというか…(笑)
だから私は、意識的にPCの前から離れて、ライカムの中をプラプラ歩くようにしています。私、落ち着きがなくて集中力がすぐ切れるので、20分単位くらいで休憩がてら、人間ウォッチングしたり、情報収集したりするんです。
五感で感じるリアルな体験の価値
歩いていると、いろんな情報が五感から飛び込んできます。
- 聞こえてくる様々な言語(日本語、英語、中国語、スペイン語、ベトナム語…)
- すれ違う人たちのファッションや表情
- お店から漂ってくる美味しそうな匂い
- 新しいお店のディスプレイの手触り
こういうリアルな情報って、PCの画面からは絶対に得られないんですよね。血の通った、生々しい情報。これが、凝り固まった頭をほぐしてくれるんです。
偶然の発見(セレンディピティ)が生まれる瞬間
目的もなく歩いていると、ふと面白いものに出くわしたり、思わぬ発見があったりします。「あ、こんなところに新しいお店ができたんだ!」「このお店、前とディスプレイが変わってるな」「なんでこのお店はこんなに人が並んでるんだろう?」
こういう偶然の発見(セレンディピティ)が、新しいアイデアのきっかけになることがよくあります。だから、私は「歩くこと」を単なる休憩ではなく、能動的な情報収集であり、アイデアの種まきだと考えています。
私にとってのフィールドワーク場:イオンモール沖縄ライカムという「学びのジャングル」
なぜ、ライカムがそこまで私にとって刺激的なのか? その理由をいくつか挙げてみますね。
1. とにかく「人」が多様すぎる!
私がPodcastでも話したように、ライカムには本当にいろんな人が来ます。
- 地元の人: 生まれも育ちも沖縄の人、私のように移住してきた人。
- アメリカの人: 近くに米軍基地があるので、軍人さんやそのご家族。
- 観光客: 日本人はもちろん、中国語圏(台湾の方が多い印象)、シンガポール訛りの英語を話すアジア系の方、ヨーロッパ系の方…本当に国際色豊か。
この多様な人々が、同じ空間で、それぞれ買い物をしたり、食事をしたり、楽しんだりしている。この光景を観察しているだけで、「今、どんなものが求められているのか」「どんなことに興味を持っているのか」といった生きた市場の動きが見えてくるんです。これはもう、どんなマーケティングレポートよりもリアルですよ。
2. お店の「変化」が激しくて面白い!
ライカムって、たぶん5年おきくらいに店舗の契約期間があるみたいで、結構お店の入れ替わりがあるんです。
- 「あそこのラーメン屋さん、なくなっちゃったな…」
- 「私たちが入居してる5階のテナント、半分くらいいなくなっちゃった…」(たぶん、フードコートで満足して、わざわざ屋上まで上がってくる人が少ないんでしょうね)
- 「マクドナルドがリニューアルで閉まってる!近くにA&W(エンダー)がオープンするらしいけど、いつだろう?」
こういう店舗の栄枯盛衰を目の当たりにすると、「なぜこのお店は残ったのか?」「なぜあのお店は出ていったのか?」と考えさせられます。立地、商品、価格、サービス、時代の流れ…いろんな要因が絡み合っている。これもまた、ビジネスのリアルな学びです。
3. アイデアの「結晶」がそこら中に転がっている!
ショッピングモールに入っているお店って、一つひとつが様々な人たちの努力の結晶なんですよね。
- 商品の企画・開発
- パッケージデザイン、ネーミング
- 店舗デザイン、内装
- キャッチコピー、POP広告
- 接客、サービス
これらすべてが、考え抜かれて世に出されている「最高傑作」たち。私たちのようなクリエイティブに関わる人間にとって、これほど刺激的で、学びの多い場所はありません。商品一つ、ポップ一つにしても、「なぜこのデザインなんだろう?」「どういう意図があるんだろう?」と考えてみるだけで、ものすごく勉強になります。
【体験記】フライングタイガーとの出会いと「わたあめ」が教えてくれたこと
そんなライカム散策の中で、最近特に「お!」と思ったのが、新しくオープンした「フライングタイガー コペンハーゲン」です。
オープン当初、すごい行列ができていて「何ができるんだろう?」と気になっていたんですが、先日、ついに中に入ってみました。
初めてのフライングタイガー:五感を刺激する空間
入ってみて、まず感じたのは、その独特の雰囲気。
- 色使い: パステルカラーやビビッドカラーが溢れていて、すごくおしゃれ。IKEAのような北欧デザインのテイストを感じました。
- 商品: キッチン用品、おもちゃ、文具、アクセサリー、お菓子…とにかく種類が豊富!一つひとつは個性的だけど、全体として不思議な統一感があるんです。特に「色」に統一感がある。背景の壁や什器が白で統一されていて、商品がすごく映えるように工夫されているなと感じました。
- 動線: 店内がジグザグに進むような動線になっていて、「こっちには何があるんだろう?」って、思わず探検したくなるような作り。うまいなぁと思いましたね。
私の心を鷲掴みにした「小さなバケツに入ったカラフルなわたあめ」
そんな店内で、私の目に飛び込んできたのが、プラスチックのバケツに入った「わたあめ」でした。
直径15cm、高さ20cmくらいの、ちゃんと蓋がついたバケツ。そこに、ふわふわのわたあめが詰められているんです。ピンクとブルーの2種類がありました。
これを見た瞬間、「か、可愛い…!!」って、思わず声が出そうになりました(笑)。もう、理屈抜きで可愛い。気づいたら、ピンクとブルー、両方買ってました。ピンクはイチゴ味、ブルーはソーダ味だったかな。どっちも美味しかったです。
で、このわたあめ、何がそんなに私の心に刺さったのか、考えてみたんです。
- 見た目のインパクト: まず、色が綺麗。原色じゃなくて、優しいパステル調。そして、ふわふわした質感。もう見た目が可愛い。
- 新しい「食べるシーン」の提案: わたあめって、普通はお祭りで大きな袋に入ったのを買って、歩きながら食べるイメージですよね。でも、これは蓋付きのバケツに入っている。これなら、オフィスに置いておいて、ちょっと甘いものが欲しくなった時に、少しつまんで蓋を閉める、なんてことができる! (私は結局、美味しすぎて一気に食べてしまいましたが…笑) これは便利だなぁ、いいなぁと思いましたね。
- エモーショナルな価値: ただのわたあめじゃない。このパッケージ、この色、このコンセプトが、「なんか楽しい」「ちょっと嬉しい」っていう、感情的な価値(エモーショナルな価値)を生み出しているんですよね。
私は早速、このわたあめをクライアントとのZoom打ち合わせ時に「今回のウェブサイトのデザイン、このわたあめみたいなパステルカラーでふわふわした感じにしませんか?」なんて話のネタにしてしまいました(笑)。こういう、一見関係なさそうなものから、デザインや企画のヒントを得るのが好きなんです。相手の頭をリフレッシュさせたり、ブレイクスルーさせたりするのに、意外と効果的だったりします。
フライングタイガーの「魂」に触れてみた
この「わたあめ」との出会いをきっかけに、フライングタイガーってどんな会社なんだろう?と興味が湧いて、ウェブサイトを調べてみたんです。そしたら、これがまた、すごくしっかりとしたミッションやビジョンを持っていて、感銘を受けました。
- 「より豊かな生活を送るのにお金は必要ありません」
- 「人々を近づける商品を提供したい」
- 「手頃な価格が示すよりもはるかに大きな価値を持っている」
- 「商品にエモーショナルな価値を加える」
こういう考え方が、あのユニークな商品や手頃な価格設定、楽しいお店の雰囲気すべてに繋がっているんだなと納得しました。
特に面白いと思ったのが、価格設定の考え方。「ショッピングをしながら女王様・王様気分を味わってほしい」「子どもがお小遣いで計算しやすいように、キリの良い数字を心がけている(50円、100円、200円など)」。ちゃんと理由があって、あの価格設定にしているんですね。すごい。
さらに、「部活」(パーティ部、クラフト部)というコミュニティ活動もやっている。オンラインで何でも買える時代だからこそ、リアル店舗でブランドの世界観を体験してもらい、ファンとの繋がりを大事にしている。これも、これからの小売業にとってすごく重要な視点だなと考えさせられました。
「点と点」が繋がった瞬間:わたあめと看護書に共通の色
フライングタイガーの発見に興奮冷めやらぬ中、私はまた別の発見をしました。ライカム内の本屋でのことです。
総合病院のクライアント方がいて、看護系のウェブサイトを作っていたので、「看護師さんの気持ちになろう!」と思い、本屋の看護書コーナーに行ってみたんです。
そしたら、まず、思った以上に看護系の本が充実していることに驚きました。地域性なんですかね? そして、平積みされている本の表紙を眺めていて、ハッと気づいたんです。
- 表紙の多くが、すごく柔らかい雰囲気のイラストで飾られている。
- そして、使われている色が、圧倒的に「ピンク」と「ブルー」が多い。しかも、パステル調なんです。
これって… 私がさっき食べた、フライングタイガーの「わたあめ」の色と全く一緒じゃないか!!
もちろん、看護の世界でピンク(優しさ)やブルー(信頼感・清潔感)が使われるのは、昔からの定番です。でも、こんなにも多くの本の表紙が、あの「わたあめ」と同じような、ふんわりとしたパステル調のピンクとブルーで彩られているのを見て、「あ、もしかしたら、今の若い世代には、こういう色合いが響くのかもしれないな」「これが今のトレンドカラーなのかも」と感じたんです。
まさか、雑貨屋さんの「わたあめ」と、専門書店の「看護書」に、こんな共通点が見つかるとは思いもしませんでした。こういう、一見関係ない「点」と「点」が繋がる瞬間って、ものすごくワクワクしますよね! これこそ、リアルな場を歩き回るからこそ得られる発見だなと思います。
あなたの日常を「アイデア工場」に変えるために、私が意識していること
私が特別な才能を持っているわけではありません。ただ、日常の中で、ちょっとだけ意識していることがあります。もしあなたが「私も日常からアイデアを得たい!」と思うなら、参考にしてみてください。
1. 五感をフル稼働させる
PCの前から離れたら、スマホもポケットにしまって(笑)、意識的に周りの世界を「見る」「聞く」「嗅ぐ」「触る」「感じる」ようにしています。情報を取りに行くんじゃなくて、自然に入ってくる情報に身を任せる感じです。
2. 「なぜ?」と問いかける
目にしたもの、気になったことに対して、「なぜこうなってるんだろう?」「どういう意図があるんだろう?」と、心の中で問いかけてみます。答えが出なくてもいいんです。考える癖をつけることが大事。
3. 発見を「アウトプット」する
小さな発見や気づきは、忘れないうちにメモしたり、写真を撮ったりします。そして、それを誰かに話したり、私のようにブログやPodcastで発信したりします。アウトプットすることで、自分の考えが整理されるし、誰かの役に立つかもしれない。これが、次のインプットへのモチベーションにもなります。私が今日、このブログを書いているのも、まさにその実践です。
【まとめ】日常はすぐそばにある、最高のアイデアの源泉
今日、私がライカムという場所で日々感じていること、そしてフライングタイガーとの出会いから得た気づきについてお話ししてきました。
特別な場所に行かなくても、高額なセミナーを受けなくても、アイデアのヒントは、あなたのすぐそば、ありふれた日常の中にこそ、たくさん転がっています。
大事なのは、ほんの少し「視点を変える」こと、そして「好奇心を持って」周りの世界に目を向けること。
あなたの通勤路も、近所のスーパーも、行きつけのカフェも、そして身近なショッピングモール…。それらが、明日からのあなたの仕事を豊かにする、無限のインスピレーションの源泉に変わるかもしれません。
さあ、少しだけPCを閉じて、あなたのすぐそばにある「日常」という名の、刺激的な冒険に出かけてみませんか?きっと、まだ見ぬたくさんの発見が、あなたを待っています。