「うちの会社のWebサイト、ちゃんとお客様に見てもらえているのかな?」 「どんな人が、どこからアクセスしてくれているんだろう?」 「Webサイトを作ったはいいけど、効果が出ているのかサッパリ分からない…」
「Webサイト、見られてる?」その答え、Googleアナリティクスにあります!
中小企業の経営者様やWeb担当者様から、こんなお声をよく伺います。Webサイトは今やビジネスに不可欠なツールですが、その「成績」をきちんと把握し、改善に繋げている企業様は、意外と少ないのかもしれません。
そんな時に役立つのが、Googleが無料で提供している高性能なWebサイト分析ツール「Googleアナリティクス」です。そして、現在その最新バージョンが「GA4(ジーエーフォー)」と呼ばれています。
「アナリティクスって、なんだか数字だらけで難しそう…」 「専門家じゃないと使いこなせないんでしょ?」
ご安心ください! GA4は確かに多機能ですが、全てを一度に理解する必要はありません。 まずはいくつかの基本的な「数字(指標)」の見方を知るだけで、あなたのWebサイトの状況を把握し、改善のための大きなヒントを得ることができるのです。
この記事では、GA4初心者の中小企業担当者様に向けて、「これだけは押さえておきたい!」という見るべきポイントと、そこから何が分かり、どうビジネスに活かせるのかを、専門用語をできるだけ使わずに、分かりやすく解説していきます。
さあ、あなたのWebサイトの「健康診断書」を、一緒に読み解いてみませんか?
そもそもGoogleアナリティクス4(GA4)って何?
GA4(Google Analytics 4)とは、Googleが提供する最新版のウェブサイト(およびアプリ)分析ツールです。このツールをあなたのWebサイトに導入すると、以下のような様々なデータを計測・記録し、分析することができます。
- どんな人が見に来たか?(例:地域、年齢層、性別、使用デバイスなど)
- どこから見に来たか?(例:Google検索、SNS、他のサイトからのリンク、広告など)
- サイト内でどんな行動をしたか?(例:どのページを見たか、何分くらい滞在したか、どのボタンをクリックしたかなど)
これらのデータを読み解くことで、Webサイトの現状を客観的に把握し、「もっとこうしたらお客様に喜んでもらえるかも」「ここを改善すれば問い合わせが増えるかも」といった、データに基づいた改善策を立てることが可能になります。
2023年7月に以前のバージョン(ユニバーサルアナリティクス)の計測が終了したため、現在Googleアナリティクスを利用する際は、基本的にこのGA4を使うことになります。
全部見なくてOK!中小企業がまず注目すべきGA4の指標
GA4のレポート画面を開くと、たくさんの項目があって最初は戸惑うかもしれません。でも、最初から全てを理解しようとしなくても大丈夫。まずは、以下の基本的な指標に注目してみましょう。これらを見るだけでも、多くの発見があるはずです。
指標1:ユーザー数 と セッション数 - 「どれくらいの人が、何回見に来てくれた?」
- 「ユーザー数」とは?: あなたのWebサイトを訪れた「純粋な人数」(重複を除いた訪問者数)のことです。期間内に同じ人が何度訪問しても「1ユーザー」とカウントされます。
- お店で例えると…: その月に来店した「お客様の総人数」。
- 「セッション数」とは?: あなたのWebサイトへの「訪問回数」のことです。1人のユーザーが期間内に3回サイトを訪れれば、「3セッション」とカウントされます。
- どこで見られる?(GA4の一般的なレポート例):
- GA4の左側メニュー「レポート」>「エンゲージメント」>「概要」
- または、「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」などで確認できます。
- (GA4の画面はカスタマイズ可能なため、もし見つからない場合は、GA4画面上部の検索窓で「ユーザー」「セッション」と検索してみるのも良いでしょう)
- 何が分かる? どう活かす?:
- サイトの基本的な「人気度」や「注目度」が分かります。
- これらの数字が先月や前年同月と比べて増えているか、減っているかを見ることで、マーケティング施策の効果や季節変動などを推測できます。
- 中小企業のアクション例: 「新しいブログ記事を公開したらユーザー数が増えたぞ!」「SNSキャンペーン期間中はセッション数が伸びたな」といった気づきを得て、次の施策に活かしましょう。
指標2:トラフィックチャネル(集客) - 「お客さんは、どんな道を通ってお店に来た?」
あなたのWebサイトへの訪問者が、どのような経路でたどり着いたのかを示すのが「トラフィックチャネル」です。
- 主なチャネルの種類:
- Organic Search(自然検索): GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索してたどり着いた。
- Direct(ダイレクト): URLを直接入力したり、ブックマークからアクセスしたりした。
- Referral(参照): 他のWebサイトに貼られたリンクから来た。
- Organic Social(オーガニックソーシャル): X(旧Twitter)やFacebook、InstagramなどのSNSの投稿から来た(広告以外)。
- Paid Search(有料検索): リスティング広告(検索連動型広告)をクリックして来た。
- Email(メール): メールマガジンなどに記載されたリンクから来た。
- どこで見られる?: 「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」
- 何が分かる? どう活かす?:
- どの経路からの訪問者が多いのか、少ないのかが一目で分かります。
- 力を入れている集客施策(例:SEO対策、SNS運用、広告出稿)が、実際にアクセスに繋がっているかを確認できます。
- 中小企業のアクション例: 「自然検索からのユーザーが多いから、ブログ記事のSEO対策は効果が出ているな!」「SNSからの流入が少ないから、SNSでの情報発信をもっと工夫してみよう」といった判断材料になります。
指標3:エンゲージメント率 と 平均エンゲージメント時間 - 「サイトの内容に興味を持ってくれた?」
訪問者があなたのサイトを訪れた後、その内容にどれだけ関心を持ってくれたかを示す重要な指標です。
- 「エンゲージメント」とは?: GA4では、訪問者がサイト内で意味のある操作(例:10秒以上滞在、2ページ以上閲覧、特定のイベント発生など)を行ったセッションを「エンゲージのあったセッション」と呼びます。
- 「エンゲージメント率」とは?: 全セッションのうち、「エンゲージのあったセッション」の割合です。高いほど良いとされます。(以前のUAにあった「直帰率」の逆のようなイメージです)
- 「平均エンゲージメント時間」とは?: 訪問者がアクティブにサイトを閲覧していた時間の平均です。
- どこで見られる?:
- 「レポート」>「エンゲージメント」>「概要」
- 「レポート」>「集客」>「トラフィック獲得」レポートなどで、各チャネルや参照元ごとのエンゲージメント率も見られます。
- 何が分かる? どう活かす?:
- エンゲージメント率や時間が低いページは、訪問者の期待に応えられていない、情報が分かりにくい、魅力がないなどの問題を抱えている可能性があります。
- 逆に高いページは、訪問者の関心を引きつけている良いコンテンツと言えます。
- 中小企業のアクション例: 「このサービスページ、エンゲージメント率が低いな…もっと分かりやすい説明や魅力的な写真を追加してみよう」「あのブログ記事はエンゲージメント時間が長い!同じようなテーマで別の記事も書いてみよう」といった改善のヒントが得られます。
指標4:よく見られているページ(表示回数が多いページ) - 「どの商品(情報)が人気なの?」
あなたのWebサイトの中で、どのページが最も多く見られているかを知ることができます。
- どこで見られる?: 「レポート」>「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」
- 何が分かる? どう活かす?:
- 訪問者があなたの会社のどんな情報に最も興味を持っているかが分かります。
- 重要なページ(例:主力商品・サービスページ、お問い合わせページ)があまり見られていない場合は、サイト内の導線(リンクの貼り方など)に問題があるかもしれません。
- 中小企業のアクション例: 「やっぱりこの主力商品のページが一番見られてるな。もっと情報を充実させよう!」「お問い合わせページがあまり見られていないのは問題だ。トップページからもっと分かりやすくリンクを貼ろう」といった具体的な改善策に繋がります。
まずはこの4つの指標(ユーザー数/セッション数、トラフィックチャネル、エンゲージメント率/時間、よく見られているページ)を定期的にチェックするだけでも、あなたのWebサイトの状況はかなり見えてくるはずです!
データを見る時のちょっとしたコツ
GA4のデータを見る際には、以下の点を意識すると、より深い気づきが得られます。
- 期間比較をしてみる: 「先月と比べてどう変わったか?」「去年の同じ時期と比べてどうか?」など、期間を指定して比較することで、施策の効果や季節変動などが見えてきます。
- 数字の「変化」に注目する: 単独の数字だけを見るのではなく、増えているのか、減っているのか、その「傾向(トレンド)」を見ることが大切です。
- 「なぜ?」を考えてみる: 「この数字が上がったのは、あのブログ記事をSNSで紹介したからかも?」「問い合わせが減ったのは、サイトの表示が遅くなったせい?」など、数字の背景にある理由を推測(仮説を立てる)し、次のアクションに繋げましょう。
まとめ:GA4は怖くない!Webサイト改善の頼れる相棒
Googleアナリティクス4(GA4)、いかがでしたか? たくさんの機能があって最初は難しく感じるかもしれませんが、今回ご紹介したような基本的な指標に注目することから始めれば、決して「専門家だけのツール」ではありません。
あなたのWebサイトという「お店」が、今どんな状態なのか、お客様は満足してくれているのか、それを知るための「健康診断書」であり、「成績表」なのです。
まずは月に一度でも良いので、これらの指標をチェックする習慣をつけてみてください。そこから得られる小さな気づきと改善の積み重ねが、あなたのWebサイトをより良くし、ビジネスの大きな成果へと繋がっていくはずです。
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「GA4で基本的な数字は見てみたけど、この結果から具体的に何をどう改善すればいいのか分からない…」 「もっと詳しく自社サイトの状況を分析して、的確なアドバイスが欲しい!」 「Webサイトの改善や、データに基づいたマーケティング戦略まで、まとめて相談できる相手がいたら…」
GA4のデータは、あくまで「現状把握」の手段。本当に大切なのは、そのデータを元に「どう行動し、成果に繋げるか」です。
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- GA4の設定確認・基本的な見方のアドバイス
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